私はノロウィルスの感染力の強さと恐ろしさを、
以前目の当たりにした事がある。
エネコの通う幼稚園は、毎日、お弁当と給食が選べる。
給食は民間の給食センターから取り寄せているが、
頼む子はお母さんがへビーに働いている場合や、風邪でお弁当を作れなかった
などといった場合が多いらしく、いつもクラスでほんの数名らしい。
うちは、エネコに毎日お弁当を持たせている。
そんな中ある日、給食を食べた子が食中毒にかかったという話を耳にした。
私はその時、
「小さい子なのにかわいそうに…センターは何やってくれてんのよ!」
と思っていた。
すると悪夢は、その約1週間後。
エネコが激しい吐き気に襲われ、もう1晩ずっと吐きどおし…。
見ていて本当につらくて、かわいそうだった。
幼稚園は当然お休み。
でもその時はまだ、いつもの風邪の嘔吐下痢症だと思っていた。
嘔吐下痢症なんて、はっきり言って母はもう慣れっこ。
毎年毎年、ナエトルとエネコ、どちらか必ずかかる。
2人ともなんて事もざらだし、以前はロタウィルスにもなった。
突然夜中に布団で吐かれると、ホントとほほだけど…。
だから今回も、そういう胃腸風邪だとばかり思っていた。
すると休んだ夜、担任から電話がかかってきた。
「エネコちゃん、おかげんいかがですか?
今日はクラスの2/3が休んでいて、症状がみんな同じなんです」
もうビックリしましたよ…。
エネコをはじめ、給食を食べてない子もいっぱい休んでいる。
そんなこんなで2日程で治ったと思っていたら、3日目にまた嘔吐。
その日は土曜日で、幼稚園休みだったからよかったけど。
治ったと思って、ちょっとなめてかかっていた。
あとでわかった事ですが、ノロウィルスの仕業だっていうではないですか!
感染規模も、予想以上だった。
給食センターから取り寄せている市内中の幼稚園や保育園、
その他の施設で、もの凄い事になっていた。
大人である先生すら重傷化し、入院までした程。
結局私とナエトルも軽い下痢はしたものの、お陰様でひどい症状は出なかった。
でも、また大流行している今、改めて考えるとゾッとする。
幼稚園でも、食中毒事故の後、感染予防のために色んな策を取ったらしいが
それでも次々感染していったのだ。
職員でくまなく清掃は勿論の事、業者まで入れて清掃したのに、
それでも感染はあっという間に広がった。
給食センターは全面的に非を認め、感染者には御見舞金が出た。
大事に至る人が出なかったからいいが、本当はお金じゃ済まない。
小さい子は特に気を付けないとだ。
あの時は本当に、みんな怒り心頭だった。
最近も、都内のホテルや豪華客船などで、夥しい人数が発症している。
なんでも、じゅうたんに吐いたあとを、勿論清掃はするものの、
滅菌できなかったウィルスが浮遊し、間接的に口に入り二次感染が広がっている。
これじゃなんか…、怖くてどこへも行けないよ…。
とにもかくにも皆さん、手洗いうがい、これに尽きると思います。
家族内の感染は、家族が吐いた物の後片付けをして、
手などにウィルスが残っている事から、広がるのだそうです。
本当に気を付けましょうね!
マスクも必須かも…