川崎病－予後検診－

2007/02/03

(24)

カテゴリ：病気のこと

昨日は、エネコの川崎病の予後検診の日でもありました

発病したのが、一昨年初夏

退院後に２週間検診、半年検診を経て、その後は経過が良好のため、
今のところ１年置きに定期検診を受ける事になってます

川崎病…、まだあまり広くは知られていない病名かも知れませんね

なぜなら、かかるのは圧倒的に乳幼児が多い事と、まだ発見されてから
３０年余りしか経っていず、未だ原因不明な病気なのです

川崎病の定義を、以下に記します

　　１．５日以上続く発熱

　　２．手足が赤く腫れ、手のひらや足の裏が赤くなる
　　　　　（熱が引いた頃から、指の皮がむける）

　　３．体に発疹が出る

　　４．目の充血

　　５．唇が真っ赤になる、イチゴ舌

　　６．首のリンパ節の腫れ

この６つが出そろうと完全型、でも人によって症状の出具合はまちまちです

エネコの経過　

土曜日　→　３７℃台の微熱。

日曜日　→　同じく３７℃台の微熱が続くも、他の症状はなし。

月曜日　→　熱は下がらず少し上がったため（３８℃前後）、小児科受診。
　　　　　　　　　風邪と診断され、風邪薬を服用するも症状改善せず。

火曜日　→　正午過ぎに熱が３９℃台になり、手のひらと足の裏に赤い発疹。
　             　　私が首に少しでも触れると激痛を訴える。
　　　　　　   　　再度同じ小児科を受診し、川崎病の疑いありという事で、大きな病院に
　　　　　　  　　紹介状を書いてもらい、その足で医療体制の整った病院を受診。
　　　　　　   　　この時点で、６つの定義中３つしかあてはまらずも、不全型の川崎病と診断され
　　　　　　　　　できるだけ早期治療のための入院を促される。

水曜日　→　治療開始
　　　　　　　　　　・血液製剤 γ－グロプリンの投与
　　　　　　　　　　・ アスピリンの服用

そしてエネコは、この後４８時間に渡るγ－グロプリンの投与を続けた後、
ありがたい事に、比較的順調な経過を辿り、約１０日弱で退院できました

川崎病で危惧されるのは、心臓の冠動脈に血栓ができてしまう事です

幸いエネコは、発病中もその後も、現段階では心臓の異常は見られず今に至ります

発病の約１割に心臓血管障害が残るため、侮れない病気ですが、
後遺症が残らなかった場合は、健康な子と変わらず日常生活を送れますし、
運動制限などもありません

エネコは、週２回のスイミングにも行ってます

ただ、再発の可能性が０ではないため、今後も定期検査(心電図・心エコーなど)を受け、
経過観察する必要があります

また、そばにいたからといって、うつってしまう病気ではありませんので

現に一緒にいた兄ナエトルをはじめ、家族の誰もかかっておりません

ちなみに患者数は年々増加傾向らしく、「などでも、今は学年に数人はいる程」と
昨日、先生が仰ってました

私が何故この記事を書かせていただいたかというと、川崎病がまだマイナーなため、
を受診したにも関わらず、川崎病かもと診断が出ず、希に時間の経過と共に
症状が悪化してしまうケースがあるためです

こういう症状だと、川崎病の場合もあり得るという事を、より多くの方に
認知していただければと思い、僭越ながら記事にさせていただきました

私もエネコの発病が初夏だった事と、手足に赤いポツポツが出た事で
当初は勝手に、手足口病かと思いながら、に出向いてしまいました

そして『川崎病の疑いあり』と最初に診断してもらったかかりつけで、
「お母さんもしかして手足口病と思ってない？これは川崎病かもしれないよ」
と、見透かされたかのように、言われてしまって驚いた事を今でも憶えてます