逆境にくじけるな
先日は、日記に書く事が無い日に不定期で「在りし日の淡い想い出」日記を書いていました。そのシリーズも終わり、今度はどんなネタで日記を埋めようかと考えたところ、あまり統一したテーマが浮かばないので「自分の価値観をとりとめもなく書いてみよう」と思い立ちました。今回は、自分が逆境に立たされた時の精神状態について書いてみたいと思います。私は小学生の頃イジメられてました。日常化し、それが長期的になるとどれだけ精神的におかしくなるかというのは、イジメられた人にしか分からないかも知れません。理不尽で、何の理屈もありませんし、ただ言葉や身体の暴力を振われます。恐らくまともにそれを受け入れていたら精神崩壊するのではないかと思います。「いつか復讐してやる」などと強い気持ちを持てる人はまだマシです。それが出来ない場合のよくありがちな行動は「現実逃避」です。惨めで情けない自分や自分の置かれた状況を受け入れようとするとあまりにも辛いので、自分の気持ちを身体から切り離し「これは自分では無い」と自分の身に降りかかる出来事を客観視するのです。「辛いだろうなぁ。でも頑張れよ~」みたいに他人事です。幼少期にDVや性的虐待を受けた人が多重人格者になりやすいと聞きますが、その気持ちは痛いほど分かります。自己防衛機能の自然な発動だと思います。そうでもしないと精神崩壊するので。そのような経験から、自分はあまりパニクッたり慌てたりというのを周りに見せないようになったと思います。周りから見れば落ち着いて見える(?)原因かも知れません。高校の時に卓球の試合で行った体育館のロッカーに荷物を入れ、鍵代の100円がもったいなくて「誰も他人の荷物を勝手に盗んだりしないだろう」という、今考えれば超楽観的な馬鹿な行動で鍵を掛けずに試合に参加し、終わって戻って来たら財布がなくなっているという出来事がありました(苦笑)。同じように鍵を掛けずに行った同級生は財布を盗まれました。学生ですし大した金額は持ってなかったですが1,000円ちょっととか2,000円ちょっととかです。私も同様の額が入った財布と、おまけに買ったばかりのウォークマンを盗まれていました。同級生はものすごくショックそうにうなだれてました。まさに「ガックリ。。。_| ̄|○ 」という感じで。もちろん私も心の中では悔しかったですし、鍵を掛けなかった自分を悔やみました。でも、いくら落ち込んでも財布やウォークマンが戻って来るとは思えなかったので「あ~あ、やっちゃった」とその現実を受け入れると共に、まるで他人事のように流している自分が居たかも知れません。その様子に同級生は「ショックじゃないの!?なんでそんなに平然としてられるねん。。。俺はもう立ち直られへんわ。あぁ。。。」と言ってました。そんな可愛い出来事だけじゃなく、人生でまさに逆境と呼べる状態は色々とありました。例えば。連れから400ccのバイクを中古で購入しました。車検を通して自宅に届き、早速バイクで出掛けたら帰りに雨が降って来ました。急いで走ってたら自転車のおじいさんが道路を横断しようとして飛び出し、それをひいて転倒。バイクは即廃車。自分は打撲と擦り傷で済みましたが相手は腰と足の骨を折って2ヶ月入院。お見舞いの日々、簡易裁判、半年免停。事故した時は嫁さんと付き合い始めて2ヶ月・・・みたいな状況です。もちろん落ち込みました。でもどこかに「ま、これも人生の出来事の中の1つか」「多分将来『こんな事があったなぁ』って振り返るんやろうなぁ」って客観的にその出来事を受け入れてる自分が居たんだと思います。確かに今はその20年ほど前の出来事を「大変やったわ~(^^;」と笑って話せます(被害者のおじいさんに対するお詫びの気持ちは当然あります)。でも、必要以上に自分にダメージを与えないためには、気持ちの持ち方1つだなぁと思ったりします。私は自分が不幸な状態になった時、いつも「この状態が一生続く訳じゃないし。多分将来、この出来事が『良い想い出』として振り返られるはず」と思っています。また、精神的に追い込まれたりした場合にも、よくありがちですが「死ぬわけじゃないし」って思ってます。私は昔、本当にプレッシャーに弱い人間でした。中学3年の頃はキャプテンという事で、いつも卓球のSSWSS団体のラストにオーダーされていました。2対2で私に回って来た時、ほとんど毎回と言って良いほど私は負けていました。今でもプレッシャーに負ける部分はありますが、昔に比べたら断然マシだと思います。それは、プレッシャーの掛った自分を客観的に観たり、プレッシャーが掛っている状態を他人事のように考える事が出来るようになったからなのかなぁって考えてます。「なんくるないさ」っていう言葉がありますが、気持ちがスッとラクになる、良い言葉ですね。ちなみに日記のタイトルは、B'zの稲葉さんが卒業文章に書いたと言われる言葉です。「EASY COME, EASY GO!」の歌詞にも出て来ます。