ふるさと納税
先日会社の人や職場の仲間とたまたま住民税やふるさと納税の話になりました。私は卓球仲間の方から「良いよ!」と聞いて一昨年の秋ぐらいから始めたまだふるさと納税歴3年目なのですが、ふるさと納税の是非は置いておいて、利用すると自分にマイナス要素が一切なくお得な事しかないと思いました。していない人からすれば「別に積極的にする必要もないし」と思われるかも知れませんが積極的した方が絶対に良いと私は思うので、ちょっとご紹介してみたいと思います。私の記憶が確かなら、この制度は地方への財源増加が目的で始まりました。都市部には住民税が落ちるけど、過疎化が進む地方は住民が少ないのでどうしても住民税の収入が減ります。そこで、地方から都市部に出て来た人が「どうせ支払わなくてはならない住民税を、今住んでる市町村ではなく生まれ育った地方に払って地方を潤してあげたい」という思いに応えられるよう、この制度が出来た・・・と私は思ってます。仕組みは、まず自分が決めた市町村(別に生まれ故郷でなく全く縁もゆかりもない市町村でも、構いません)に寄付を行います。どの市町村にでも、何度でも寄付が可能です。収入や家族構成により上限が決められていますが、年間の寄付の合計額のうち2,000円を引いた残額が、翌年支払わなくてはならない住民税から控除されます。例えば私が今年ある市町村に2万円寄付したとすると、翌年の私の住民税は年間18,000円安くなります。つまり、自分が住んでる市町村に翌年支払う予定の住民税を、代わりに自分が希望する市町村に支払う事が出来るのです。なので、ふるさと「納税」と呼ばれています。・・・素人の説明じゃ分かりにくいと思うので、ネットで正確にお調べする事をお勧めします。ここまで書いても「生まれ故郷を潤したい」という志の高い人の思いを叶える以外に何のお得感もないように思います。でもあります。地方の各市町村は「うちの街に寄付をして欲しい!」と思うので、競い合います。寄付をしてくれた人にはお礼の品をお返しするのです。寄付する人は「自分の生まれ故郷に・・・」という志がなければどんな基準で選ぶかと言えば当然「より良い『お礼の品』をくれる」市町村になるのです。寄付に対しお礼の品を返して何のメリットがあるのかと思われるかも知れませんが、いえいえ充分メリットがあります。例えば長崎県諫早市に1万円寄付した時のお礼の品に「諫美豚(かんびとん)切り落とし2.1kg」があります。私が1万円寄付したとします。お礼の品として、後日豚肉切り落とし2.1kgがクール便で送られてきます。恐らく諫早市は、豚肉業者に原価以上のお金を支払っているでしょう。でも1万円の寄付があるので諫早市も利益が出るでしょう。私は1万円寄付しましたが、翌年の住民税から8,000円が控除されます。「1万円先払いしたら、豚肉をゲットした上に来年8,000円戻って来た」という事になります。言い換えれば「豚肉を2,000円で買った」のと同じです。損をするのはどこかと言えば、私が住んでる西宮市です。納税される予定だった1万円が諫早市に生き渡ったのですから。「2,000円で豚肉2.1kg?何が嬉しいの!?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、先にも書いた通り、上限はあるものの「寄付金-2,000円が翌年の住民税から控除される」のです。例えば今年、5万円の寄付をしたとします。5万円の寄付額に相当するお礼の品を頂きます。例えば先程の豚肉を5回送って貰ったとします。それでも同様に、来年の住民税からは48,000円が控除されるんです。2,000円で10.5kgの豚肉を買ったのと同じなんです。お得しかないと思います。お礼の品はさまざまあります。ふるさと納税サイトを検索してみて下さい。ちなみに私が使っているのは「さとふる」です。控除上限額は収入、家族構成、住んでる地域等によって決まるそうです。上限を超えて寄付しても還付されませんので、寄付前に上限を知っておいた方が良いでしょう。http://www.satofull.jp/static/calculation01.php住民税の控除のためには確定申告をする必要がありますが、それも不要になる「ワンストップ特例」というのもあるそうです。ちなみに私は、一昨年は7万円寄付しました。11月と12月の駆け込みだったので、勝手も分からず4万円の寄付で佐賀牛ステーキ6枚セット、1万円の寄付でチーズケーキ、2万円の寄付で牛肉、を頂きました。でも去年は何となくコツ(?)が分かって来たので、8万円を寄付しました。1年間を8回に分け、定期的に1万円ずつ寄付しました。お礼の品は、米4回、水1回、豚肉2回、牛肉1回、でした。今年は現時点で4万円(4回)寄付ていますが、豚肉2回、牛肉2回です。ふるさと納税について見直しが検討されているという話もありますが、今から始めても遅くはないと思います。私は何の回し者でもないですが、自分達にはメリットしかないこんなお得な制度は、有効活用すべきだと思っています。