Hubsan H216Aの一番のネックはモーター寿命
7月上旬にこのトイドローンを購入しました。飛ばし始めて数日でモーターを2つ交換。1つは完全に動かなくなり、もう1つも動きが怪しかったです。そのまま1ヶ月以上経ちましたが、最近飛行安定性が低くなって来たのが目に見えて分かりますし、モーターのパワーが上がらないのも実感しているので、4つ一度に交換しようと購入し、先ほど交換が完了しました。本体を握りながらプロペラを回しましたが、手に伝わるパワーは交換前と全く違います。ここまでモーターがヘタっていたのかと分かりました。ネットやYouTube動画を色々見ていても、この機種はモーターの寿命がネックだという情報がすぐに見つかります。200g未満という重量制限のある「トイドローン」のカテゴリーと、10分前後の飛行時間を両立させるために、かなりシビアなバランスで構成された機体だという事が分かって来ました。モーターは大きくブラシモーターとブラシレスモーターがあります。ブラシレスモーターはハイパワーでメンテナンスフリーなのですが重量が重いので、トイドローンに装備されている事はごく稀です。H216Aは直径8.5mmの細いブラシモーターを採用しています。ブラシモーターは内部で部品が接触しながら回転しているので、ブラシが摩耗するという特性上、消耗品です。高温になると熱でブラシが溶けたり焼き切れたりするので、ブラシモーターは温度を気にする必要があります。H216Aは約10分の飛行時間を実現するために、大容量バッテリーを採用しています。そのお陰で機体重量は162g。この重量を小型のモーターで飛ばす訳ですから、モーターを相当酷使しているのです。ブラシモーターですしいつか寿命は来ます。でも、寿命を延ばすための策はいくつもあり、私もまだまだそれを知らなかった事もあり、今回モーター交換となりました。もっと考慮すべき点は沢山あり、次回交換まではもう少し持たせたいと思っています。以下に数々の対策を列挙します。1.機体改造による対策 (1)モーターへの負担軽減 ・モーターに負担を掛けないためには、機体重量を軽くするのは有効です。 ボディシェルに穴を開けるなど、肉抜きによる軽量化などです。 機体重量が軽くなるとモーターにパワーを掛けなくても飛べるようになるので モーター温度も制限出来るでしょう。 但し肉抜きすると剛性が落ちるので、過度な肉抜きはリスクを伴います。 ・あるいは、Hubsanはバッテリーのコネクタが共用になっている事が多いので、別機種の やや少容量のバッテリーを使用するという手もあります。 但し飛行時間が短くなるので難しいです。 ・もう1つ有効な手段として「ベアリングの交換」があります。 動力軸にはそれぞれ2つずつ金属製のボールベアリングが付いているのですが、それを 国産のベアリングに交換する事で嘘みたいに滑らかになり、モーターへの負担を大幅に 軽減するという情報があります。8つで2,000円ちょっとで購入可能です。 (2)モーターへの空冷対策 モーター上部のボディシェルを切り取り、モーターに風が当たりやすくしてる人が多く、 216Aユーザーの常套手段のようです。 また、アルミ缶を長方形に切り取ってモーターに接触させ、プロペラからの下向きの風が モーターに当たりやすくするための空冷改造を施す方も。以上は機体そのものへの対策ですが、運用上の対策も沢山あります。2.運用上の対策 (1)フルスロットルを避ける 上昇する時など、私は調子に乗ってレバーを一気に倒し、フルスロットルで上昇させて いました。でもこれはモーターにものすごく負担を掛ける行為だと分かりました。 これからは、上昇させる時にも無理をさせないようにしたいと思います。 (2)モーター温度の計測とインターバル ブラシモーターが熱に弱いというのは情報として分かっていました。 でも、具体的になにかしていたかと言われたら何もしていなかったと思います。 スマホも熱暴走するような灼熱の河川敷でガンガン飛ばしているのに、バッテリーが 切れたら予備バッテリーに交換して続けて飛ばすとか。それは非常にリスキーでした。 一度飛ばした後はモーターの温度を計測し、高温ならインターバルを開ける事が非常に 重要だと知りました。 非接触型の温度計を持っているトイドローンユーザーは多く、私も真似をして購入しました。 Amazonで1,500円程度で購入出来ます。 これからは、モーター温度に気を付けながら飛ばしたいと思います。 (3)焼き付き防止策 当然モーター温度が高いとブラシの焼き切れ等が発生し寿命が一気に落ちるか すぐにお陀仏という事も考えられます。 私は、着陸時に河原の小石にプロペラをガンガン当てて止めてしまいました。 ただでさえ猛暑で連続飛行の中、スロットルがオフでない状態で強制的にプロペラを 止めてしまったのでそりゃ焼き付きます。すぐにモーターが回らなくなりました。 プロペラガードの装着も考えられますが、機体重量を更に上げるリスクにもなるので そうではなく、離着陸でプロペラを接触させない気遣いをしたいと思います。 また、砂や埃がギアに噛んでしまったりモーター内部に入ったりするとモーターに負担が 掛かって焼き付きの原因になるので注意が必要です。以上、色々書きましたが、出来る事から対策し、モーター寿命をなるべく長く保てるようにトイドローンを楽しもうと思います。先週飛ばした時は機体がブレブレですし、上昇が重たいですし、上空での旋回も風を受けるとおぼつかないという状況でした。多分そのまま飛ばし続けてたらいつか墜落していたでしょう。次に飛ばす時、どれだけ機体安定性が戻っているか楽しみです。