Mavic Mini
とうとう出ちゃいました。すごいトイドローンが。10/31に発表されたばかりで11/15発売とか。既に紹介動画など上げてらっしゃる人が多いので是非検索して下さい。ドローン大手の中国企業DJI社が、日本の航空法による規制を意識したスペックのトイドローンを出してきました。それが「Mavic Mini」です。現在日本では、本体重量が200g以上のドローンは無人航空機(いわゆるドローン)として扱われ、航空法の規制対象になります。特に都市部など、許可なく簡単に飛ばせません。本体重量が200g未満のものは規制対象から外れる、トイドローンまたはホビードローンと呼ばれる部類になります。「おもちゃのラジコンヘリ」扱いです。もちろん住宅密集地や人混み、その他禁止されている区域では飛ばせませんが、一応「他人に迷惑が掛からないように」飛ばしても良いカテゴリーです。海外ではもう少し規制が緩いので本格的なドローンを重い重量で出してくるメーカーは多かったものの、どうしても200g規制を逃れようとすると「何かを妥協したモデル」にならざるを得ないというのがこれまでの状況でした。ひと昔前なら、屋外ではとても飛ばせないような不安定なドローンばかりでした。その後GPSあるいはオプティカルフロー制御など飛行安定性を求める機能が付き始めましたが、それを犠牲にモーターが軽量のブラシモーターになり非力だったり寿命が短かったりしました。例えば高性能トイドローンの先駆けと言えばDOBBYでしたが、ブラシレスモーターで且つオプティカルフロー制御付きですがGPSはついておらず、RTH機能はありません。また、飛行可能時間が実質10分持たないという話もありますし、価格も高いです。確かはカメラ性能は高くデジタル補正機能もありましたが、ジンバルを付ける余裕はありませんので風にあおられると動画はどうしてもブレてしまいます。私はHubsan H216Aを持っていました。GPS機だったので屋外での安定性は高くRTHも可能です。Wi-Fi中継器を使えば上空150mの高さでの空撮が出来たりとお気に入りの機体でした。ネックは、アームの折り畳みが出来ないのでかさばる点、ブラシモーターなのでモーター寿命が非常に短い点、屋内では安定して飛ばすのが難しい点、カメラ角度は水平固定で、手動ですら変えられない点、などです。お気に入りの機体でしたが、やはり妥協点はありました。私は持っていませんが、Telloは超人気のトイドローンです。機体折り畳みは出来ませんが機体はコンパクト。オプティカルフローセンサーが付いているので、特に屋内ではピタホバ。屋外でも高度に制限はあるもののピタホバです。やや飛行可能距離(高度)が低いので遠くに飛ばせない事や、GPS機ではないのでRTHが出来ない点はやや残念ですが、飛行安定性はトイドローンの中では群を抜いていたと思います。私が現在飛ばしているトイドローンはXT175 Fairyです。アームが折りたためるので非常にコンパクトになり、ブラシレスモーターでパワーもある上、オプティカルフロー制御とGPSのハイブリッドなので屋内でも屋外でも安定した飛行が可能です。屋外ではGPSでピタホバと言えますが、屋内のオプティカルフロー制御は、その場でかなりピタッと飛んでくれますが、ブレなく完全ピタホバという程の性能ではありません。でも充分です。飛行時間は実質15分近くあると思います。やや玄人向けのマニアックな機体なので苦労もありましたが、すごく気に入っています。今不満に思っている点は、電波距離が50~60m前後と微妙な点。アンテナがチープなせいで、もう少し上空まで上げたくても電波ロストしてRTHしてしまいます。あともう1つ欲を言えば、カメラにジンバルが付いていない事。この願望は、もはやトイドローンでは「叶わない願望」だと思っていました。カメラにジンバル機構を付けると重量が増すので、ジンバル付きカメラを搭載させようとすると「何を妥協するんだ!?」という感じです。今年の夏前にMicro Drone 4.0というトイドローンが登場しました。2軸ジンバル付き、オプティカルフロー制御のドローンです。非常に美しい動画が撮れるっぽいです。機体デザインも恰好良く、アームも折り畳み式です。GPSはついておらずブラシモーターですし購入には至りませんでしたが、ジンバル付きカメラ搭載のトイドローンの可能性が見えた1機でした。とは言え全てを満足するトイドローンが登場するのはもう少し先になると思っていました。ところが登場したのです。Mavic Mini。あの人気機体「Mavic 2 Pro」を踏襲したデザイン。アームの折り畳み方も同じです。ブラシレスモーターでオプティカルフローセンサーとGPS付き。そしてこのフル装備の中で、何と3軸ジンバル付きカメラ搭載なのです。風で機体が揺れても動画が激しく乱れる事はもうありません。YouTubeにアップするレベルだと充分すぎるクオリティの動画が撮れるでしょう。本体重量199g。ギリギリです。飛行時間18分。実質15分程度だと思いますが充分です。飛行可能距離2km!こんな小さいドローンが2km先に行くと目視出来る訳ないし怖いのでやりませんが数100m離れてのフライトが可能という事です。コントローラーはMavic AirやSPARKと似たデザインで、下にスマホを挟むタイプ。恰好良いですし重量バランス的にも最適です。ダイヤルでカメラの縦方向をチルト可能。上空に上げてからカメラを下に向けたりも可能です。こんなパーフェクトなトイドローンがこんな早いタイミングで出るなんて。問題は価格です。現在46,200円です。トイドローンの中では高い方です。すぐに購入する事はないと思いますが、発売後のネット上の評価や様子を見て検討したいと思います。すでに目はハートマークですけどね(笑)。【国内正規品】DJI Mavic Mini