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   あーち丸の日記♪

あーち丸の日記♪

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あーち丸2000

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September 25, 2006
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「おはようございま~す。あーちまるさん、検温です。血圧も測りまーす」

看護師さんの声で目が覚める。
『な・何時だぁ~?!』
時計を見ると6時ちょっと過ぎ。いつもなら、まだ夢の中だ。
検温・血圧を測り終わると再び眠りにつく。
が、またまた起こされる。
朝食が運ばれてきたのだ。時計を見ると8時。
寝ぼけ眼で朝食を頬張る。
今日は、午後から麻酔の先生からの説明。
そしていよいよ、夜から下剤&点滴の針刺しだ!
どちらも初めてなので超緊張!

午前は特に何も無いので『さくらももこ』のエッセイを読む。
が、昨夜の寝不足の為か読み始めてすぐに寝てしまった。
目を覚ますと12時。丁度、昼食が運ばれてきた。
…ダラダラ人生だ。

昼食後少しして看護師さんの迎えで麻酔の先生の診察に行く。
麻酔科は、内科などと同じ一般外来の場所にある。
パジャマ姿で一般の患者さん(私服の人)と混じるのは、なんだかイヤだ。
いかにも病人みたいで、とてもイヤだ。
でも、行ってみるとアタシみたいに手術を受ける人達なのか
パジャマ姿の人が沢山いた。安心した。

「あーちまるさん、6番診察室へどうぞ。」

中に入ると、先生が何かのデータを見ていた。
「問題ないね。麻酔は全身麻酔。口から酸素と一緒に入ります。
あと、術後の痛みを軽減する為に硬膜外麻酔をしますから。」
説明は以上だった。…なんだか、そっけない。なんだか冷たい先生だ。
「あの~、ひとつ質問してもいいですか?」
「…(先生無言)」
「(アレ?イイのかしら)…えっと~、硬膜外麻酔なんですが、痛くないでしょうか?」
「硬膜外麻酔をする前に麻酔をしますから。みなさんも受けてます。」
…なんだ?!感じワルっ!何だコイツめ!
あたしは、痛いか痛く無いのかを聞いてるんだ!的確に答えて欲しい!
と、思ったが先生は無言で『もういいでしょ。帰って帰って』オーラを放っていた。
アタシはすごすご診察室を出た。
アイツがアタシに麻酔をかけるのだろうか。ますます不安になってきた。

重たい気分で病室に戻って、ボーっとしていると看護師さんが入ってきた。
「あーちまるさん。お風呂、もう入りました?」
お風呂は、食後にゆっくり入る予定だった。
しかし、今後のスケジュールを聞くと6時の夕食の前に下剤を飲んで
夕食の後すぐに点滴の針を刺すらしい。
なんと!そんなに早い時間に?!アタシはてっきり9時くらいにやるのかと思った!

お風呂に行ってみると丁度空いていたので早速入る事にした。

お風呂は普通の家庭用風呂だ。一人30分。
湯船に浸かりたい気分だったが、シャワーで我慢した。
おヘソの掃除、剃毛もこの時済ます。

部屋に戻り頭を乾かす。
小腹も空いてきたので、ベッドの上であぐらをかきながらせんべいをボリボリ頬張る。
頬張りながら『おもしろい番組やってないなぁ~』とチャンネルをパチパチ変えていると
いきなりガラガラっと病室のドアが開いた。
『へ??誰?』
ドアの方を見ると白衣を来た人方がゾロゾロと入ってきた。
『…なんだ?なんだ!何事だ?!』
「…あーちまるさん!回診ですよ!!」
小声で、YUKI似看護師さんが集団の後ろの方でピョンピョンしていた。
『マジ?!回診??『白い巨塔』ぢゃん!…てか、聞いてね-し!
あ!この先生、病院のホームページで見た!婦人科で一番偉い先生だ!!』
やべー!と思ってる矢先に執刀医がエライ先生に
「明日午後に、子宮筋腫核摘出手術を行います。
子宮外側上部に二つと小さなものが複数あると思われます。
それと、右卵巣の腫れも確認できます。」
と説明し始めた。
アタシは、緊張してしまい身動きを取れないまま(あぐら状態)
ジーッと執刀医の説明を聞いていた。(回診の時は寝て待つのが基本と言うことを後々知った)
口の中にいっぱい頬張ったせんべいを隠す為、
口の動きを止めることだけに神経を集中させていた。
「そうですか。では、あーちまるさん。ちょっと横になってください。お腹みせてくださいね。」
せんべいのせいで返事が出来ない。無言で横になる。
エライ先生は、アタシのお腹を触った。
「…うん。…うん。なるほどね。あーちまるさんは何をきっかけに受診されたの?
お腹のコリコリ触ったのかな?」
「(え!この状態で話し掛けるか!!)…モゴモゴ…せ・生理…ゴホっ…生理痛が…モゴモゴ…酷かったのが…」
「なるほどね。はい。いいでしょう。」
『白い巨塔』集団は、病室を出て行った。
…あぁぁ~びっくりした!突然の出来事と頬張り過ぎたせんべいのせいで
口の中はカラカラだ!
回診ってこんないきなり来るものなのか?!
『白い巨塔』の時は、違ってたぞぉ~!
時間も朝って思い込んでた!病院によって違うんだ。

5時過ぎ、ダンナが来た。随分早い時間の登場にビックリしていると
午後の半休を取ったらしい。

ダンナに先程の『回診』エピソードを話していると
YUKI似看護師がやってきた。
手には、長さ30cm程ある筒状のプラスティック容器を持っており
上下に振っている。シャバシャバ音がする。…そ・それは…もしや…!
「下剤持ってきましたよ~。お食事の前に飲んでください。」
で・でたーー!今回の入院、第一関門『下剤』だぁー。
しかし、30分後に夕飯なのに、こんなタイミングで飲んでしまっていいの?
食事どころじゃないんじゃないか?!
そのままの容器では飲みにくいので、持参したスタバのカップに移してもらう。
中身は下剤。でも、気分はスタバだ!!
…少し口に含んでみる。
…お!意外とイケるっ!スポーツドリンクを濃い味にした感じ。
コレなら飲めるなっ!と思ったのも束の間、『濃い味』がだんだん鼻につくようになり
3分の1が、どうしても飲めず…。しかし、飲まない訳にはいかない。
そこでこっそり水で薄めて飲んでしまった。…大丈夫だろうか。
薬の分量はちゃんと体内に入ってのだから良しとしよう!

6時。夕食。下剤を飲んで15分。しかし、何の変化も無い。
アタシは過去に下剤を飲んだ事が無い。
イメージ、飲んですぐにトイレ!って思っていた。そうでもないみたいだ…。

6時30分。夕飯、穏やかに終了。
お腹、今だ変化なし。

6時40分。腸がゴロゴロ動いてきたなぁ~と思った瞬間!
キ・キタ―――!ト.トイレにいきたい!!
ダンナにはテレビのイヤホンを耳に装着してもらい、音量UP!
そしてアタシはトイレへ!!
はぁ…個室で良かった。と、つくづく思った瞬間だった。

7時30分、テレビを観てマッタリしているとYUKI似看護師さんとは別の看護師さん登場。
手には『水風船』のようなものを持っている。
点滴の針刺しかっ??と思ったら、
「あーちまるさん、浣腸のお時間です。」ときた!
聞いてない!浣腸は、翌朝のはず。
看護師さんに確認すると夜も朝もだそうだ…。えぇーー!

ダンナにはこの時点で帰ってもらった。
そして、今回の入院、第二関門『浣腸』。
入院経験のある方々の話だと、ある意味この『浣腸』が一番辛かったと
おっしゃる方がとても多かった。
コレも初めての体験…。
「後ろ向きになってお尻をだしてください。」
はぁ…。何だかとても屈辱的気分。
しかし、看護師サンも目の前に他人の尻のアップなんてイヤだろうなぁ.
「力を抜いてくださーい。液を入れま~す。」
「…ぐっ!…ぐがぁっ!…か、かなりやばいんですけどぉ~(泣)」
「え!もう少しがまんしてくださいねぇ!…はい!おわりぃー!
3~4分待ってからだしてくださいね!」
さ、3~4分もぉ~?!た、耐えられるだろうか。
多くの人が『辛い』と言ってた意味が良くわかる。
お腹の中がチリチリ熱い感じがして、今すぐにでも出したい!
でもココは我慢だぁ!立っていた方が我慢できそうだ…。
座ってしまったら急降下間違い無しだ!
立ったままトイレの中でモジモジしながら我慢した。
しかし、一体3~4分ってどれ位なんじゃ?!時計持ってトイレに入れば良かった。
もう我慢出来ないのだぁ~~!
一応、部屋に誰もいない事の確認をして…
スッキリ終了!
この時もまた『個室』に感謝。

お腹もスッキリしたところでテレビを観て寛いでいると
外来主治医W先生と入院中主治医(執刀医)C先生が来てくれた。

W先生:「気分はどうですか?お腹痛かったりしてないですか?」
あーち:「大丈夫です。」
W先生:「そうですか。それは良かった。」
C先生:「では、点滴の針刺しますから左腕出してください。」
あーち:「(なんと!今!執刀医の先生、自ら打つの?!予定外だ。こ・心の準備が…)
え~っと、点滴…初めてで。痛くないですかっ?!」
W先生:「はっははは。大丈夫だよ!それだけ立派な血管だったら。」
あーち:「そうですか…アハハハ…」

今回の入院、第三関門『点滴の針刺し』
採血の時ですら『チクーン』と痛いんだから、点滴の太い針だったらきっと『ヂクーン』と痛いことだろう…。
ひょえ~~ドキドキーー!
…左手首付近に針を刺す。
点滴の針刺しがそういうものなのか、はたまた先生の腕がイイのか分からないが
殆ど無痛に近い位、痛くなかった。良かった~(泣)

W先生:「では、明日の手術も痛く無いように、出来るだけ楽に済むようにしますから。
今夜は早く寝て、明日に備えてください。」

いよいよ明日だぁ。
手術の日程が決まって3ヶ月。まだまだ先だと思っていたが、あっという間だった。
この調子で、あっという間に終わって、あっという間に回復して欲しい。
そして、何より悪い病気でないことを祈りつつ、眠りについた。






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Last updated  October 17, 2006 06:36:49 PM
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