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   あーち丸の日記♪

あーち丸の日記♪

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あーち丸2000

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September 26, 2006
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朝6時50分起床。
あぁ~!運命の日を迎えてしまった。6時間後は病室を出発だ。

昨日と同じように検温・血圧を測る。
そして、またまた浣腸。昨日一度やってる為か、それほど緊張も無く出来た。
しかし、今朝は出したモノを看護師に見せなくてはならない。…屈辱的だ。

昨日の夕飯以降、禁食なので今朝からご飯が無い。水も飲んだらダメらしい。

08:00ご飯の代わりか、朝食の時間に点滴を打たれる。
初めての点滴。腕に薬が入る瞬間、ピヤっと冷たさを感じた。変な感触。

08:30ダンナ到着。あまりの早い時間にビックリ。
     点滴姿のアタシを見て「うわっ!病人チックだなぁ。」と言っていた。
     点滴ひとつで一気に病人度UPするなぁ。

11:30父・母、到着。この時、アタシの緊張もピーク!
     今頃になって下剤&浣腸が効いてきたのか、トイレに頻繁に行くようになる。

12:30トイレの最中にYUKI似看護師が来る。
     なんと!手術室入りが30分早まったとのこと。
     トイレを早く終わらせてくれとのことだ。(…ムリぢゃ!

12:35いよいよだぁ。
     手術&麻酔、そして腹のくだりの不安を抱えて病室を出発。
     家族には病室で待っていてもらう。
     アタシは看護師さんと歩いて手術室まで向かう。

12:45手術室に到着。受付を済ませると待ち構えていたベッドに横になる。
     YUKI似看護師さんとはここでお別れ。
     (ココら辺から時間が不明)
     ベッドはアタシを乗せて奥へ移動。いよいよなのね…。
     通路を何度か曲がって部屋に入った。うわっ!手術独特の照明がある!
     照明を見て恐怖感さらにUP!

看護師:「では、あーちまるさん。上体を起こしてください。そして、隣のベッドに移ってくださいね。」
あーち:「あ、ハ、ハイっ!」

ちらっと横を見ると男の人が何やらカチャカチャやっている。
よーく目を凝らして見ると、長~い針の付いた超太い注射器が目に入った。

あーち:「…ひぃぃー!痛くないですかぁぁ?!」
男の人:「お?何がカナ?」
看護師:「脊椎麻酔、心配されているようですよ」(なぜ知ってる?)
男の人:「おぉ~麻酔かぁ。あ、私、今回麻酔担当のTと申します。
はじめチクっと痛いけど、それだけだよ。大丈夫!」
看護師:「あーちまるさん。T先生は、麻酔科の先生の中で一番腕が良いんですよ。
コレはホント!安心してください!」
T先生:「いやいや~そんなことないよぉ~。」(満更でもなさそうな口調)

と言う会話の中、着々と準備は進められてた。

T先生:「では、あーちまるさん。ココのチューブ(点滴のところ)から『ボ~っと』するお薬を入れまーす。
ちょっと冷たく感じますからね~。」

あ、ホントだ。手首から肘に向かって氷水が流れていくようだ。
…あ。なんだか頭がぐわぁ~んとしてきた…。
眼球が脳みその奥に埋もれていくように重くなってきた。

T先生:「では、体全体を右に向いてくださーい。」
あーち:「ふぁ~い」(しっかりしゃべるのが面倒臭くなってる)
T先生:「そしたら自分のオヘソ覗き込むように丸まってくださーい。エビみたいにね。
イイ感じです!そしたらそのままね。背中ちょっと冷たいでーす。」

「ひやっ」っとする液体を背中にベチャベチャ付けられた。
背骨のあたりを何度も何度も確認するように指で触っている。

あーち:(…あぁ…いよいよなのね…怖いわぁ…)
T先生:「じゃー、ちょっとチクっとするよ。痛かったら言ってね。体は、動かしちゃダメだよ。」
あーち:「…ふ~いぃ。(ヤダ怖い…)」

ぶっすーーーー(刺される)

あーち:「ふぎぃ~…」
T先生:「痛かったかな?」
あーち:「らいじょーぶれす(大丈夫です)」

「ふぎぃ~」なんて変な声を上げてしまったが、会社の健康診断の
下手っぴなババの採血より全然痛くなかった。

T先生:「刺したところトントン叩くね。お薬が入るチューブ入れるからね。
ちょっと、変な感じでーす。」
あーち:(…あ、ホント。変な感じぃ~。)(←心の中で思ってる)
第四関門『腰椎麻酔・硬膜外麻酔』終了。

T先生:「ハイ!終わり。次は、酸素と麻酔が混じったマスクをつけるね。
これで、眠くなるからね。ゆっくり『吸って吐いて』やるよ~」
あーち:(あれ?マスクで寝るんだ~…点滴で寝るかと思ってたよ…)

次の瞬間
「あーちまるさん!終わりましたよ!聞こえる?!」

あーち:「ひえぇぇ~!」
(自分では「えぇー!もう終わったの?!」と言いたかった。声が思うように出ない。
覚醒できてホッとしたのを覚えている。)
看護師:「体、動きますか?」
あーち:「…こ、こ、声が…あ、あ、足が動かない…ビリビリする…」

意識が朦朧とする中ベッドで病室へ戻る。
あぁぁー。そーっと運んでくれぇ~。きもちわり~。吐きそうだぁ~。

ワイワイ、ガヤガヤ聞こえてきた。病室に戻ってきたようだ。
両親の声、ダンナの声、…ダンナのご両親の声も聞こえてきた。
何か話し掛けられるがハッキリしゃべれない。ダンナに時間を聞くと5時ちょっと過ぎだった。

アタシの無事生還を確認した両親はここで帰る事になったらしい。
ダンナはもう少し残る事になったようだ。

両親たちが帰った後、ダンナはアタシに色々な事を一気に話してきた。
アタシが病室に戻る30分くらい前に先生に呼ばれ説明があったらしい。
その内容を捲くし立てられたが、こっちは何せボーっとしている。
『覚醒中』もそろそろ限界。「筋腫…3つ…」とか「卵巣が…」とか「グロい…」とか
断片的にしか頭に入らなかった。

『グガァ…!』って音で、ハッとする。どうも寝てしまったようだ。
『グガァ』は、いびきの音だった。自分のいびきで目が覚めた。
うぅぅ~~、酸素マスクが苦しい…

『テレッテテッテッテ、ピヨ~~~ン♪』またまたハッとする。
また寝てたんだ。この音はスーパーマリオだ。どうも、ダンナが格闘中らしい…

また、いびきの『グガガァ~』って音で目を覚ます。
ダンナは、まだゲームに熱中してるようだ。
足の感覚が大分戻ってきた。目もハッキリ見えるようになった。
時間を聞くと9時だった。4時間も寝入っていたのか。1時間くらいかと思っていた。

「もう帰っても大丈夫だよ…」と首をもたげた瞬間『グラ~ッ』とした。
『わぁ~なんか嫌な感じ。…うっ!気持ち悪い…』と思った瞬間、一気に込上げてきた。
「わぁーー!きもきわりぃーー!はきそーーー!!」
ダンナもあせりナースステーションへ走る。あたしもナースコールを押すとすぐに看護師さんがきた。
でも何とか吐かずに持ち堪えることができた。…あぶなかったー。
酸素マスクをはずしてもらう。体の震えが止まらず布団を掛けてもらう。
「ホントにもう大丈夫だよ。帰っても。」と言ったのは覚えている。
けど、ダンナが実際帰ったのは覚えていない。
4時間以上も寝ているのに、アタシはまた寝入ってしまったみたいだ。







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Last updated  October 17, 2006 02:11:09 PM
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