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テーマ:婦人科の病気(1168)
カテゴリ:赤ちゃんまち・筋腫のこと
朝6時50分起床。
あぁ~!運命の日を迎えてしまった。6時間後は病室を出発だ。 昨日と同じように検温・血圧を測る。 そして、またまた浣腸。昨日一度やってる為か、それほど緊張も無く出来た。 しかし、今朝は出したモノを看護師に見せなくてはならない。…屈辱的だ。 昨日の夕飯以降、禁食なので今朝からご飯が無い。水も飲んだらダメらしい。 08:00ご飯の代わりか、朝食の時間に点滴を打たれる。 初めての点滴。腕に薬が入る瞬間、ピヤっと冷たさを感じた。変な感触。 08:30ダンナ到着。あまりの早い時間にビックリ。 点滴姿のアタシを見て「うわっ!病人チックだなぁ。」と言っていた。 点滴ひとつで一気に病人度UPするなぁ。 11:30父・母、到着。この時、アタシの緊張もピーク! 今頃になって下剤&浣腸が効いてきたのか、トイレに頻繁に行くようになる。 12:30トイレの最中にYUKI似看護師が来る。 なんと!手術室入りが30分早まったとのこと。 トイレを早く終わらせてくれとのことだ。(…ムリぢゃ! 12:35いよいよだぁ。 手術&麻酔、そして腹のくだりの不安を抱えて病室を出発。 家族には病室で待っていてもらう。 アタシは看護師さんと歩いて手術室まで向かう。 12:45手術室に到着。受付を済ませると待ち構えていたベッドに横になる。 YUKI似看護師さんとはここでお別れ。 (ココら辺から時間が不明) ベッドはアタシを乗せて奥へ移動。いよいよなのね…。 通路を何度か曲がって部屋に入った。うわっ!手術独特の照明がある! 照明を見て恐怖感さらにUP! 看護師:「では、あーちまるさん。上体を起こしてください。そして、隣のベッドに移ってくださいね。」 あーち:「あ、ハ、ハイっ!」 ちらっと横を見ると男の人が何やらカチャカチャやっている。 よーく目を凝らして見ると、長~い針の付いた超太い注射器が目に入った。 あーち:「…ひぃぃー!痛くないですかぁぁ?!」 男の人:「お?何がカナ?」 看護師:「脊椎麻酔、心配されているようですよ」(なぜ知ってる?) 男の人:「おぉ~麻酔かぁ。あ、私、今回麻酔担当のTと申します。 はじめチクっと痛いけど、それだけだよ。大丈夫!」 看護師:「あーちまるさん。T先生は、麻酔科の先生の中で一番腕が良いんですよ。 コレはホント!安心してください!」 T先生:「いやいや~そんなことないよぉ~。」(満更でもなさそうな口調) と言う会話の中、着々と準備は進められてた。 T先生:「では、あーちまるさん。ココのチューブ(点滴のところ)から『ボ~っと』するお薬を入れまーす。 ちょっと冷たく感じますからね~。」 あ、ホントだ。手首から肘に向かって氷水が流れていくようだ。 …あ。なんだか頭がぐわぁ~んとしてきた…。 眼球が脳みその奥に埋もれていくように重くなってきた。 T先生:「では、体全体を右に向いてくださーい。」 あーち:「ふぁ~い」(しっかりしゃべるのが面倒臭くなってる) T先生:「そしたら自分のオヘソ覗き込むように丸まってくださーい。エビみたいにね。 イイ感じです!そしたらそのままね。背中ちょっと冷たいでーす。」 「ひやっ」っとする液体を背中にベチャベチャ付けられた。 背骨のあたりを何度も何度も確認するように指で触っている。 あーち:(…あぁ…いよいよなのね…怖いわぁ…) T先生:「じゃー、ちょっとチクっとするよ。痛かったら言ってね。体は、動かしちゃダメだよ。」 あーち:「…ふ~いぃ。(ヤダ怖い…)」 ぶっすーーーー(刺される) あーち:「ふぎぃ~…」 T先生:「痛かったかな?」 あーち:「らいじょーぶれす(大丈夫です)」 「ふぎぃ~」なんて変な声を上げてしまったが、会社の健康診断の 下手っぴなババの採血より全然痛くなかった。 T先生:「刺したところトントン叩くね。お薬が入るチューブ入れるからね。 ちょっと、変な感じでーす。」 あーち:(…あ、ホント。変な感じぃ~。)(←心の中で思ってる) 第四関門『腰椎麻酔・硬膜外麻酔』終了。 T先生:「ハイ!終わり。次は、酸素と麻酔が混じったマスクをつけるね。 これで、眠くなるからね。ゆっくり『吸って吐いて』やるよ~」 あーち:(あれ?マスクで寝るんだ~…点滴で寝るかと思ってたよ…) 次の瞬間 「あーちまるさん!終わりましたよ!聞こえる?!」 あーち:「ひえぇぇ~!」 (自分では「えぇー!もう終わったの?!」と言いたかった。声が思うように出ない。 覚醒できてホッとしたのを覚えている。) 看護師:「体、動きますか?」 あーち:「…こ、こ、声が…あ、あ、足が動かない…ビリビリする…」 意識が朦朧とする中ベッドで病室へ戻る。 あぁぁー。そーっと運んでくれぇ~。きもちわり~。吐きそうだぁ~。 ワイワイ、ガヤガヤ聞こえてきた。病室に戻ってきたようだ。 両親の声、ダンナの声、…ダンナのご両親の声も聞こえてきた。 何か話し掛けられるがハッキリしゃべれない。ダンナに時間を聞くと5時ちょっと過ぎだった。 アタシの無事生還を確認した両親はここで帰る事になったらしい。 ダンナはもう少し残る事になったようだ。 両親たちが帰った後、ダンナはアタシに色々な事を一気に話してきた。 アタシが病室に戻る30分くらい前に先生に呼ばれ説明があったらしい。 その内容を捲くし立てられたが、こっちは何せボーっとしている。 『覚醒中』もそろそろ限界。「筋腫…3つ…」とか「卵巣が…」とか「グロい…」とか 断片的にしか頭に入らなかった。 『グガァ…!』って音で、ハッとする。どうも寝てしまったようだ。 『グガァ』は、いびきの音だった。自分のいびきで目が覚めた。 うぅぅ~~、酸素マスクが苦しい… 『テレッテテッテッテ、ピヨ~~~ン♪』またまたハッとする。 また寝てたんだ。この音はスーパーマリオだ。どうも、ダンナが格闘中らしい… また、いびきの『グガガァ~』って音で目を覚ます。 ダンナは、まだゲームに熱中してるようだ。 足の感覚が大分戻ってきた。目もハッキリ見えるようになった。 時間を聞くと9時だった。4時間も寝入っていたのか。1時間くらいかと思っていた。 「もう帰っても大丈夫だよ…」と首をもたげた瞬間『グラ~ッ』とした。 『わぁ~なんか嫌な感じ。…うっ!気持ち悪い…』と思った瞬間、一気に込上げてきた。 「わぁーー!きもきわりぃーー!はきそーーー!!」 ダンナもあせりナースステーションへ走る。あたしもナースコールを押すとすぐに看護師さんがきた。 でも何とか吐かずに持ち堪えることができた。…あぶなかったー。 酸素マスクをはずしてもらう。体の震えが止まらず布団を掛けてもらう。 「ホントにもう大丈夫だよ。帰っても。」と言ったのは覚えている。 けど、ダンナが実際帰ったのは覚えていない。 4時間以上も寝ているのに、アタシはまた寝入ってしまったみたいだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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