朝一番の上りの新幹線。夫がいつも乗って東京へ帰る列車だが、その日(13日)は私が乗るのだ。私がいつもしているように、夫が私を地下鉄の駅まで送ってくれた。行って参りま~~す♪私の笑顔はとびきりだったはず。間違いない!(←某芸人風)
駅につくと残念なことにみやげ物の売店など全然開いていなかった。改札の中の弁当やさんとキオスクだけ。キオスクのお土産でお手ごろなのがほとんど残ってない。仕入れはこれからって感じ。自分が食べないお菓子(実はういろう苦手…)は持っていく気がしないし。もういい、ごめんなさい、みなさま。身ひとつで行かせてもらおう。水のペットボトルを買って乗り込んだ。東京駅到着は8時18分。
発車してすぐ車掌さんが回ってきた。らっき~♪さっさと寝る。…目が覚めたら残念、すでに新橋を通過したところ。あ~あ、昔住んでいたところを見逃した。いや、見える訳ないんだけど、なんとなく見当がつくかと思って。いつか、昔すんでいたあたり(泉岳寺周辺)とか、昔働いていた辺り(神田神保町)とか、昔遊んでいたあたり(書ききれない)とか、デートしてたところ(同上)とか、ゆっくりぶらぶらしたいなぁ。あ、夫と歩くのもいいけど、それは夢のまた夢かな。
久しぶりの東京駅にウキウキワクワク。銀の鈴の場所を確認(笑)とりあえずコーヒーを飲む。待ち合わせまであと2時間半。さあて、お店が開くのは大体10時よね。それまで東京駅の構内をあちこち歩く。総武線乗り場と京葉線乗り場のチェックはちょいと疲れるからやめた。
北口通路を八重洲から丸の内へ。懐かしい丸の内北口改札の天井を見上げる。昔、ここでしょっちゅうミニコンサートやってたけど、今でもやってるのかな。夫とのデートコースだった…。改札外に出たいのをぐっと我慢して、丸の内側通路を南下。そうそう、本屋の通路があったっけ。ぶらぶら本を見ながら冷やかしていると、ママさんからメールが来た。今から新幹線だけど、そっちの天気はどう?と。今、雨上がり状態です、と返信。
ここ一帯がメディア・コートという名前だった。前はずららっとパソコンがあったように思ったけど、半分以上がアトムのお店になっていた。臨時のお店かしら。とりあえずネット端末が3台。ええ~10分100円?高いよ~。だけど、興味本位で100円使ってしまう。みんな携帯でネットにつなげられる時代。ここもいつまで残っているか心配だ。
八重洲に戻ってお土産のスタンドを見まわすと、相変わらず”東京ばなな”強し。そこでひょいと思い出した。そうだ!名古屋駅では手ぶらだった。なにか差し入れできるようなお菓子ないかな~。みんなとパクっと食べられるのでもいいじゃない。
『お菓子→和菓子→最中→空也』
この連想が頭に思い浮かんだのは数秒のことだった。空也のもなか。いつかいつか買いに行きたいと思いつつ、十数年。差し入れなんて頭から吹っ飛んで、とにかく食べたい食べたい、と頭の中は最中モード。
まだ9時半だし、今から行けばオープンと同時に買って戻ってこられる♪もう頭の中には銀座にいくことしか考えていなかった。本屋に戻って地図をチェック。ふむふむ、ダッシュで5・6番線だったっけ、山手外回りの方の階段を駆け上る。
電車が入ってくる。あ、緑だった。ちっ!久しぶりに青い方に乗りたかったな~。ま、いいわ。一駅、有楽町で下りて、まずは帰り用に池袋までの切符を買う。次に有楽町電気ビルをのぞく。ああ残念、もうYAM○HAの教室は無かった。エレク○ーンを習っていたのはペン太が生まれる前。お腹が大きくなって泣く泣くやめたっけ。ちょいとさびしいけど、仕方ない、もう10数年も前の話だもの。もうすぐ10時だ、銀座側へ行こう。
空也発見!こ、こんなところにあったんだ~~。バイトしていたときはゼッタイ踏み入れたことのない道沿いだった。いわゆる夜の銀座の中心街、という感じ。開店まであと5分。ワクワク。店のまん前じゃいやらしいから、少し離れて待つ。
あれ…あれ?あれ?開く気配がまったく無い!その名も空也ビルの入り口真正面に行ってみると、小さい張り紙が。「13~20日盆休み」…!!はうううう!力が抜けた。とことん空也の最中とは縁がない…。とぼとぼ中央通りに向かって歩き出した。
とりあえず和光の時計塔をみよう。しかし銀座4丁目交差点の手前、5丁目の目抜き通りに銀座とは思えないような巨大なビル広告をみつけて更にショックを受ける。4階分ぐらいぶち抜きの趣味の悪い「わ○さ生活」のビル看板。しかもダブルで飾ってある。うわ~ん、銀座ってここまでみっともない街だったっけ?ひどいよ==
看板見たくなくて、くるっと向きを変えると目の前に鳩居堂があった。ちらっと中に入る。お香のまざった不思議な店内の香りにちょいとうっとり。と思ったら、ワンサカと観光客が入ってきたので慌てて出る。
そのまま京橋方面に歩く。和光のショウウィンドウをチラ見。じっくり観たかったけど、共産党の候補者の演説カーが目の前の地下鉄入り口に横付けてあって、メチャメチャうるさかった。懐かしの山野楽器も開いていない。あ!となりは…
ここじゃ!これじゃ!木村屋のアンパンを買い込む。懐かしい~~♪一つだけバラで求め、水を飲みつつ、ハンバーガーのように歩き食いしながら、これよ~これ!と頷いた。銀座松屋はなんだかとてもまぶしくなった気がする。建物の色が前と違う。昔は真っ白じゃなかったよね?
むか~し私がバイトしていたデイリークイーンの懐かしいビル、外からみたらどの店か全然わからない。かろうじて、生き残っている店の並びからこの宝飾店だろうと見当がついた。、、、歩行者天国のとき、ここでソフトクリームをいくつ作ったかしら、としばし思い出にふけった。
4丁目と3丁目の間を日比谷へ向かう。教文館が開いてるけど、本屋を物色するのはキケン。指をくわえながら立ち去る。プランタンも西銀座でパートも開いていない。この街が目を覚ますのは11時なんだな。有楽町駅前で献血を呼びかけている。これもぐっと我慢(笑)
ささ、参りましょうぞ、銀の鈴へ。
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数十分後、ポテさんとサンダーさんに初お目見えした私、汗でぐちゃぐちゃだった。
私の足跡↓