(こっそりアップ)
祖母にまた来るから、と別れを告げて、来た道を戻る。一度道がわかればスタスタ歩くのみだけど、やはりゴンドラ乗り場まで10分はかかる。来たときと同じように下を見ないでなるべく目をつむり、ゴンドラ移動(←高所恐怖症だす)。京王線のホームで家に電話を入れて、ついに携帯の電池が切れた。
新宿で一度乗り換えて中央線。もしかしたらママさんたちに合流できるかもしれないけど、場所を移しているかもしれない。頼みの携帯が使えないので諦めた。いいや、もしかしたら、最後の新幹線のホームで会えるかも。ゆうべ確かめたら、なんと帰りの新幹線は一本違い、私の方が6分遅かったのだった。(ちなみに最後にもう一度、新幹線ホームの上で、ママさんとハイジさんに挨拶できました。)
♪ま~るいみどりのやまのてせん、まんなかとおるはちゅうおうせん♪
心の中で懐かしいヨドバシカメラのCMソングを歌いながら、その赤い電車の中で滅多にない経験をした。
午前中のよみうりランドでの徘徊が効いていて、もうどこでもいいから座りたかった。東京まで快速だと停まる駅も少ないし嬉しい。おお、ちょうど空いてるところがある~。外国の人の隣だからみんな遠慮してるのかも。いいや、座っちゃえ~!
…ぐわっ!!臭っ!!!
これって、「ぐがぱああ~~」かも。息子の脱いだシャツの一番ひど~~い汗臭さを100倍にして腐らせたような。腐ったゆで玉子の黄身と腐った玉ねぎを足したような。とにかく思い切り吐き気をもよおすニオイ。なんて表現してよいかわからない。ごめんなさい、ごめんなさい、こんな表現もうしわけないんだけど、汗びっしょりのお隣さんの方から漂ってくる。
これ、この方の体臭だよね…だよね…嗅覚神経が、左を向いてこの人の体臭かどうかを確かめることすら拒否している…正面から見える情報は、Tシャツに短パン姿の大柄な外国人。う~ん、ギリシャ系?トルコ系?ラテン系?アルバニア系?黒髪に顔の彫りは深い。
この日は私も読売ランドで大汗かいてたので人のことは言えないはず。どの人も汗ばんでいた。だけど、だけど、このお隣さんには濡れタオル差し出して、これで拭いてくださいってお願いしたいくらいだった…
ひたすら鼻から息を吸わずに歯と歯のすき間から酸素補給。ちょいと右を向かせてもらう。右隣の若い青年、私が座るまで我慢していたのだろう、いきなり両手で鼻とクチを覆って口でス~ハ~息をしている。わかるよ、わかるよ、その気持ち。私もそうしたいよ~できれば今すぐこの席を立ちたいよ~でもあと二駅。いきなり立ったら気まずいかな。よし、次の駅で降りるふり。隣の車両に移ろう!!
長い長い時間のような気がする。息をするのがこんなに苦しいとは!!汗かいてるご本人は慣れっこのにおいなんだろうけどな~~(本当に失礼だけどゴメンナサイ!)
よし!立とう、と思ったらありがたやありがたや。私が立つ前にお隣が降りてゆかれました!!この一駅分、長かった…!!残り香も強烈だったけど、おおっぴらに鼻を押さえることが出来るだけでもしゃ~~わせ~~(涙)(涙)
思えば、アルゼンチンではこの手の経験をしたことがなかった。汗びっしょりになって、満員バスに乗る機会なんてあまりなかったかも。夏は暑いものの、もう少しカラッとしてたし。
とにかく西洋の香水文化、えらく納得!