ペン次の作品展。一度帰宅してから体育館=会場へ再登校のため、上履きを持ち帰ってきた。
姫はデイケアに預けたので、三者面談週間のペン太と一緒に三人で見に行った。いざ中に入ってみると、6年の作品ばかりじっくり眺めて時間が過ぎてしまった。個々が好き好きに選んだ名画を元に、立体作品にしあげたもの。北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、ムンクの「叫び」、ゴッホの「夜のカフェテラス」はそれぞれ3,4人がとりあげた。あたりまえだが、みな、全然違う作品になったのが面白かった。
絵画は伝えたいメッセージを標語にして、ポスターに仕上げたもので、温暖化防止や自然を大切に、みたいなものが多い中、一人だけ戦争をなくそう、というメッセージのポスターがあった。民族衣装を着た子供たちがまるでディズニーランドの『It's a small world』のようで目を引いた。
他の学年の展示よりひときわ抜きん出ていたように感じられたが、それも親の欲目というものか。最高学年のせいもあるが、どの作品も味があって、どれも見応えがあった。もちろん子供たちが切磋琢磨したこともあろうが、それを率いた担任の力量の証しのようにも思えた。ついでに愛・地球博のために昨年度にしあげた『虫の世界』という共同大型作品と、修学旅行のとき西陣で各自が織ったランチョンマットも飾ってあった。
ペン太は5,6年のときの担任の先生と会えて満足したようで先に帰宅。その先生、今年は最後の一年ということで(同じ学校にいられるのは最長10年という不文律があるらしい)、3~6年の国語ではチームティーチング、算数では少人数授業でクラスの半分を受け持つという、大変な役目をしていらっしゃる。ペン次は会場で友達3、4人とじゃれあっていたが、普段友達と遊ぶ姿を全然見なくなっていたので、母にはとても新鮮な眺めだった。
体育館を出てすぐに東の低い空に見えたのは雲がうっすらかかった大きな大きなお月様、ほぼ満月だった。低い空にあるとなんて大きく見えるんだろうね、なんて埒もないことを話しつつ、月を愛でながらゆるゆると家に戻った。