バスの本数が少ないのと帰り時間が読めないのとで、最寄駅まで車で行く。
子どもたちは最初から最後まで全部車だと思ってたらしい。
駅に着いた時点でキックオフまで3時間。なぜこんなに早いんだという男衆。
これでもかなり譲歩したつもりですけど、なにかご不満でも??
何の気なしに切符4枚買ってしまったが、あとでペン次にやらせればよかったと後悔。
家族で電車に乗るなんて、名古屋に越してからは無いに等しい。
唯一昨年の高知行脚のときだけで、あのときも4人だったが、今日も4人。
ペン次はまさに高知行脚以来初めて乗る電車がこれだった。
ペン次なぞ、ふだんの格好がいかに無防備か電車に乗るとよくわかる。
それにしても荷物が重たい。夫はスタジアムで買えばいいというけれど、
売店はスタジアム内というだけでなにもかも高いんだもの。
水筒と冷却材を入れたクーラーボックスを持参した。
とにかく絶対スタジアム行く前にほかの食料も調達してもらいますぅ~!
電車は市営地下鉄と名鉄の相互乗り入れ線のため直通一本で、
終点がちょうど目的地豊スタの最寄り駅「豊田市駅」行き。
私たち4人乗り込んだときは、車内は想像以上に混んでいた。
ふた駅すぎて椅子に空きができると、若いはずのペン太とペン次が座る。
ぺン太は試験前なのに、とモチベーションはゼロ。
目をあわせるたびに、行きたくない光線を飛ばしてくる。
正確には学校の日程がわかった4月の時点で行きたくないと意思表示。
「ワカッタワ、どびートフタリデ留守番シテネ、アトちけっと代を返シテネ♪」
それで渋々ついてきたのだが、道中ずっとわかるようにため息をついていた。
夫はずっとドアの横で微動だにせず。私ひとり浮かれて吊り広告見たり、
駅の数を確かめたり、そわそわ真っ暗な窓の外を見たり。
とにかくそわそわウキウキ。
そんな私を鼻つまみもんのように見てる子どもたちの視線を感じつつ、
(わざともっと浮かれてやれ~という気分)、夫とひそひそ話しをする。
思えば、子どもたちは電車体験があまりないよね、なんて言ったら、
夫も働くまでは電車にあんまり縁がなかった、とのこと。
地下鉄などで、友達と足を動かさない競争なんてしたことないって。
あらら、私って都会っ子だったのね☆
電車が地下から地上に出る。明るくなって初めて気づいた事実。
あっちにもこっちにも赤いユニが見える!!知ってた?知ってた?
夫も子どもたちも気づいていたそうだ。舞い上がってた私だけあとから大騒ぎ。
しかも見渡す限り見えるのはレッズだけ!こんなことあり~??
(↑スポンサー名で判断)
一つ後ろのドア横に寄りかかってる赤いユニを着たオジサン。
知らないおばさんにワケもなくほほえみかけられて、
不気味だったのか、ぷいっと後ろ向いてしまった。
いいのよいいのよ~~♪何もかも許せる幸せな気持ち。
ニコニコ笑顔を振りまく中年女…たしかに不気味だろうよ、、、
今すぐにタオマフしたい!と荷物持ちのペン次にこっそり申請したが、
恥ずかしいからダメ、と却下される。もう、わかってないんだから!(怒)
それにしても、ふだん、全然電車に乗ってないということを自覚させられた。
車でさんざん通ってたのに、駅があんなところにあるなんて知らなかった~!
その昔は電車っ子だったのに、、、。
終点到着。もう我慢できない。階段駆け下りて改札を抜けて、
帰りの切符を買いに行こうとしたら、駅員さんが臨時販売してたのでそこで購入。
スタジアムまで、うだうだ歩くなんて耐えられない!
気がせいて早足になってしまう。後ろをみると、ペン太はぶーたれたまま。
それでも迷子になったらやばい、と仕方なく早足でついてくる。
赤い波に混じって歩く歩く。ご当地に着いたらグラの赤も混じってきた。
しかし、赤の色味が違うと思ってたのは昔の話らしい。
そばでユニの文字やデザインをみないと、どっちのサポなのか区別できない。
途中で買出しできる店はないのか、、大失敗~と半分諦めてたら、
ビルの一角に○ーソンが見えた。おおお!店内が真っ赤に染まってる。
早速入ると、お目当てのおむすび類は完売。お昼ごはん用蕎麦と菓子パン、
ポテチに凍ったペットボトル、夫用缶酎ハイを買い込む。
荷物を持って再びテクテク…風がとても強い。日差しは強いのに寒い。
上着持ってこなかったのは大失敗だった。それにしてもレッズサポの多いこと。
かなり年配のおじいさん。お洒落な服に身を包み、チーフ用のポケットから
ちらりと見えるのはURAWA REDSとかいてある携帯用ストラップ。
グラサポの男性二人がこっそり話してるのが聞こえる。
こえぇよ~、レッズのサポーターが多すぎないか!?
少なくとも私たちが歩いていた時間帯、周りのユニの7割がレッズだった。
ここは本当に愛知県なのか!?
スタジアムにつくと誘導員が大勢いる。チケットの説明看板もたくさんあり、
迷うことなくレッズ側へ。ここから、ユニなしで見分けがつかない人たちも
きちんと振り分けられていくんだな(笑)草履はいたジモティーでありながら、
レッズ側に入るのはワクワクした。ここでやっとタオマフ装着許可がおりる。
ああ、予想はしてたけど、、、ホーム側より真っ赤っかだった。
こんなにいっぱいだなんて。初心者だし、一階はすぐ諦める。
二階席下段はいくつか空いてるけど4席くっついてないので二階席上段へ。
一番前が空いてる~と子どもたちは大喜び。
違うんだよ、一列目は手すりがあって観づらいんだよ…
それでも旗を振りやすいだろうし、トイレも行きやすいし、
初心者だから、ここで仕方ないか、と納得した。(あとから後悔したけど)
さあ、あと2時間!それにしても、、一番の誤算は屋根があること!
てっきり下見のときと同じように屋根が開いていると思ってた。
風はしっかり通って、涼しいを通り越して寒いくらい。
とりあえず、お昼用に買ってきたコンビニそばを食べる。
トイレに行って、途中で壁に貼ってあるポスターをパシャリ。
売店には名古屋弁当とか、グランパスくんむき栗とか、
ポップコーンのカップにもグランパスくんが描かれている。
遠征行きましたって証拠になるような商品??買ってくれ~とペン太がいうが、
とにかくグランパスくんを可愛いと思えないし、買いたくもない…
と思うことが後ろめたい。第2のふるさとを裏切っているような変な気分。
ペン太にお金をあずけて買ってもらった。
夫は今のうちにポップコーンを頬張っておけ、という。
そうだね、私たち、試合が始まったら食べる間がなさそうだよね。
一時間前になって、イベントが始まる。
グラサポのゲートフラッグコンテストだって。気のない拍手を送る。
そのあと、地元の子どものグループで昔のポップスの生演奏。
4曲目でもういいだろう、とブーイングもどきの指笛が…(苦笑)
可愛い小学生には気の毒だが、選手がピッチにでてくると、
もう演奏に拍手どころではない。一斉に拍手、旗が波のようにはためき、
それぞれに応援が始まる。
そして選手紹介では西と東で拍手とブーイングの交錯。
うちの息子らはいい大人がみんな一斉にこぶしを突き出し、
親指を下に向けて大音量でブ~~~とか、ボ~~とか叫ぶことに、
ビックリして笑い出していた。
選手が一度控え室に戻り、メインスタンド、バックスタンドも
だいぶ埋まった。キックオフまであと10分!
(もっとつづく)