5月、豊スタでのレッズ観戦のあと、偶然テニス部の一つ下の後輩に逢った。
8月も終わる頃、その彼女から、同期が1人愛知県にいるので会ってくださいね、
とメールをもらった。そして直接連絡をとり合う様になってひと月半。
ようやく会えた。
なんたって、卒業以来…ドキドキわくわく。
でも、あっさり待ち合わせで声をかけてもらえた。
向こうは私が体型まで変わらないという。
だけど、彼女はビックリするほど綺麗になってたな~。
町ですれ違ったって絶対わからない。女ざかり、というのだろうか。
まずは同期のことを報告しあって、気持ちは一気に四半世紀前へ。
ランチをしながら、お互いのことをぽつぽつ語りあった。
その芯の通った美しさの蔭には、彼女の20年間の苦労があった。
お母さん業ではあなたが先輩だもの。もう先輩(と呼ぶの)はやめてよ~。
とはいえ、ふたりしてガッチリ体育会系で頑張ってきたもの同士、
なかなか癖が抜けないのもわかるので、私も彼女をお母さんの先輩と思って、
敬語に切り替えた(笑)とりあえず、○○先輩が○○さん、になった。よっしゃ!
また、逢おうね。来年は受験生の母だし、バタバタしてるだろうけど、
だからこそ、息抜きしようね。
久しぶりの都会の人ごみにぐったり疲れた一日だった。
(通勤するってホント大変だ。パパ、お疲れさまです…)
でも、こうして懐かしいひとときを味わった満足感。
あの輝かしい年頃に、同じ一瞬を共有した仲間と、
思い出話を語り合えるのは嬉しい♪
~ * ~ * ~ * ~
この夜 私は、うささんの罠に絡め捕られてしまった。
今月ずっと修道士カドフェルシリーズ(推理もの)を、
久しぶりに楽しく読み直していたのに…。
うささんお勧め本を、なんの気なしに棚から取り出してみると、
目に飛び込んできたのは文庫本にかけられた帯の文字。
「少女と霊狐の孤独でけなげな愛」
「本書の魔法は超一級品です。―――宮部みゆき」
『狐笛のかなた』(上橋菜穂子)にすうっと引き寄せられてしまった。
これも、、この日だったからこそ呼ばれるものがあったのか。
気持ちがあの頃に戻っていたから、カドフェルの続きより、
こっちを選んでしまったのかもしれない。
憧れの先輩とか、誰にも言えなかった片想いとか、、
「孤独でけなげな愛」に似た、大切な気持ちを思い出してたから…