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うささんに見せたくてケータイ写真をアップします。
この絵を描いたのは、私の自慢の祖母。我が家にやって来たのは4年前に叔父のプロデュースで銀座の一角で個展をしたあと。ちょうど春休みで、わたしの実家に家族で戻りました。 どうしてもこれが欲しい、と言い出したのはペン次です。実はペン太も欲しいといって選んだ絵があります。二人とも自分が買うといってききません。実は私も欲しかったので、半分は私が、残り半分はお年玉をためてきた貯金からそれぞれ払って購入したい、ということになりました。 祖母は買わずとも贈るわよ、といってくれましたが、買ったほうが大切にするから、と二人の貯金をくずしました。 私が小さい頃、祖母はこのザクロを書くためにたくさんのザクロを食べました。食べきれなかった分を冷凍したのを、正月に一緒に食べたこともありました。 ただ、祖母が絵をかくまえから、母はやはりザクロを食べてました。このごろは八百屋に行ってもみつからない、とぼやいてたことを憶えています。 父がS玉に家を建てたのは大学一年の秋のおわり。その実家の周りにざくろの木があっても、指をくわえて横を通りすぎるだけのはずでした。 母が亡くなり、実家に入って、一年後父が亡くなり、秋は悲しい季節となりました。そのなかで、子どもと幼稚園へ歩く道にザクロの木があるお宅をいくつもみつけました。ある年、食べられずに落ちてるザクロが欲しくてほしくて、恥をしのんで、食べないのなら分けて下さいと頼んでから、秋の実りを楽しみにするようになりました。 ペン太は酸っぱいのが嫌いで、みかんも青切りは嫌う子ですが、ペン次はなぜか、私と近い感覚で甘酸っぱいものが大好きです。彼の味覚は三人の中で一番あてになる、といいましょうか。 ザクロをもらって一番喜ぶのはペン次でした。そして、小学校の自己紹介で一番好きな果物はザクロ、と書くのです。変わってると言われることが、一番嬉しいという変なヤツなので、そこが困ることもありますが…。 ザクロは買い物としては高いので、自分ひとりのためには買えません。けれど、ペン次がいるおかげで、年に一度の贅沢に罪悪感を持つことなく、ご馳走として調達できます(笑) こちらでは庭木のザクロはまだ見つけられません。しかし、近所の河川敷に大木があるのです。毎年、そこのザクロをとっちゃろう、とペン次と画策するのですが、隣の区内なのでペン次の生活圏からはずれるうえ、娘とも普段歩いて通る道ではないので、私も見逃しがち。週一度のテニスの帰りに必ず通って確かめるだけです。 先週、そろそろだろうと思ってたら、悲しいことに一つも実が見えませんでした。その前の週に採って(盗って)おくべきでした。 実はこの木を見つけてから、毎年この失態を続けています。それだけの時間があれば、小さな苗木も大きくなっただろうに…(爆) 今月、夫の誕生日があるので、そのとき、年に一度の贅沢をしたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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