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屋敷しもべ妖精の下僕

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2009年11月08日
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カテゴリ:雑記・つぶやき
とっても遅くなったけど、備忘録として、、

娘をほのぼのさんの日帰り入所にあずけ、コンサートにそなえた。
ほんとは残りの四人で行くはずが、三人で栄(名○屋)におでかけ。

コンサート10日前、娘が修学旅行から持ち帰った風邪は、
食卓で彼女の隣席のペン太に移り、その威力は思いのほか強かった。
高校三年間皆勤だった彼は、久々に発熱、咳も続き一週間ダウン。
大学の講義も一週間すべて欠席することとなった。
移した当の本人は、旅行から戻った翌日金曜から土日にかけて休養、
すっかりその間によくなってしまい、休むことなく登校したので、
ペン太の恨み節はその間延々と続いた。
ちなみに近くの医者へ行ったら、走っていったので熱が上がり、
インフルエンザと間違えられ、クリニックの患者の中で、
一人小さな個室に隔離されるという落ちまでついた。


さて、、、
楽屋お見舞いを用意して、久しぶりにデパートをのぞき、
自然食レストラン(バイキング方式)でお昼をいただく。
あ~ペン太可哀そうに。(家で質素な昼ごはん、、)

栄から会場の伏見まで一駅分を歩く。
会場は電気文化会館地下2階のコンサートホール。
夫は遼くんのスコアを知りたがったが、携帯の電波は一切届かず。
携帯をお切り下さい、なんてアナウンスは一切なかったが、
勿論ここは必要なし。出演者も連絡手段はごく限られる、、、

入り口でお花などの受付があったので、お菓子を言付けた。
直後、「あ、ご本人がこっちにいらっしゃいましたよ」

さて。31年ぶりでお会いするのは二度目。
写真もないし、顔はもちろん覚えていない。
ドキドキしながら振り向いた。
お!

やっぱりにしのお母さんだ!だって顔がそっくりだ!!
涙が出そうだったが、ググとこらえる。舞台衣装はとても華やか。
あちらも覚えてなくて、昔の写真を数枚持ってらしていた。
んで、乗馬クラブで一緒に写した一枚を指して、
「ああ、これがあなたね。メガネ外すと面影のこってるわぁ」
(…そうなんです、いつもメガネで覚えられちゃうんです…)

「ほんとお会いできて嬉しい~」
「お招きいただいてありがとうございました♪」
(チケット代はお受けしていただけなかったので、お菓子に還元。)
「今日は夫と次男も一緒です。長男はカクカクしかじかで、、、」
「わざわざありがとうございます(夫に)」
「まあお子さん大きいのね~(次男に)」
「残念、すぐに楽屋に戻らなくちゃいけないの。」
「それじゃまたのちほど、、」


後ろの方の席に並んで座る。
恥ずかしいことにペン次はすでに寝に入る体勢、、。
ちょっとちょっと~~!
「ゴメン、多分すぐ寝るからがくっとなる前に」

コンサート開始。

舞台に二台のピアノ。アップライトとグランドピアノが一台ずつ。
アップライトの椅子は年代物!ぐるぐる回して座るタイプ。
遠くからでもライトに照らされて傷がたくさんついているのがわかる。

合唱隊が入場してくる。50人ほどで年輩の方が多い。
これが合唱グループいちょうの会。ネットでは見つけられなかった。
プログラムによると、2、3年おきにコンサートをしていた。
会場はすぐ近くばかり。ほんと地元名○屋の合唱団という感じ。
どうして神奈川のサークルが参加なんだろう、、、??
首をひねりながらも客席が暗くなるとすっかり頭から消えていた。

________________________

 光コンサート 被爆ピアノの音色と共に~いのち輝いて…~

  第一部~被爆ピアノにて~
    ・『瑠璃色の地球』(合唱 いちょうの会)
    ・被爆ピアノのお話(ピアノ調律師 矢川光則さん)
    ・『綿のぼうし』 (ピアノ演奏 石山英明さん)
    ・『「ミサコとピアノ」私を弾いて!』(朗読)
    ・『ひまわり』『モア』『A列車でいこう』
       (ジャズピアノ 演奏 好井一條さん)

  第二部~空襲ピアノにて~
    ・『クーラウ 序章とロンドOp.98』
       (フルート大室雅子さん ピアノ伴奏石山英明さん)
    ・『芭蕉布』『落葉松』
     『献呈(シューマン)』『万霊節(シュトラウス)』
       (ソプラノ独唱 近藤玲子さん・いちょうの会主宰)
    ・『ピアノソナタ第14番「月光」(ベートーヴェン)』
       (ピアノ演奏 石山英明さん)
    ・『流浪の民』『美しき碧きドナウ』
       (合唱 いちょうの会)


   アンコール 全員合唱『ふるさと』
_______________________

プログラムは飽きない感じに構成してあって楽しめた。

矢川光則さんは精力的に被爆ピアノを紹介して回っていらっしゃる。
来年はニューヨークツインタワー跡、911の追悼式典に
海をこえて被爆ピアノが参加するとのことだ。
グランドピアノは呉の空襲で崩れた家から見つかったものだそう。
被爆ピアノは今や手元に8台集まっていて、今回行脚しているのが
一番爆心地に近いところから出たものだということだった。

好井一條さんは坂出在住で、ご自身が胎内被曝者であられた。
被爆ピアノと出会って、自分がピアノを弾いてた意義を見つけた、、
母を亡くした喪失感から立ち直れた、とのこと。

石山英明さんは愛知中心に活躍されてる若手のピアニスト、
とても繊細な美しい音色で、もしコンサートがあるなら
ぜひまた聴きに行きたいと思わされた。

絵本は現役女子高生によるみずみずしい朗読、、、
たぶん、合唱メンバーのお嬢さんではないかと思われる。

んで、夫とペン次に感想をきいたら
「とても疲れた、、、」(あう~ごめんなさい、おばさま!)
まあたしかに、私も辛いところがあったけど、、
ただでさえ知らない曲を延々聴かされるのは
辛かったには違いない。

被爆ピアノがあるということ、その音色が今も美しくあること。
それを分かち合えただけで満足。付き合ってくれてありがとう。

最後にまたおばさまと挨拶する。
留守番のペン太に、と真紅のバラ一輪をくださった。
(めちゃ似合わないけど、、(^^ゞ)
訊けば、名古屋で娘(=私の同級生)の先生の勉強会に
参加している、そこで主宰の先生とのご縁ができたとのこと。
はなからこっちのサークルに参加してらしたというわけだ。
どうりで、、、、初めの疑問が氷解した。

ご縁が復活したんですもの。またいつか会えますよね!



  ~☆~☆~☆~


後日、、「聴きにきてくれてありがとうございました」
とペン次をねぎらうかのように、バウムクーヘンが届いた。
たねやさんのふんわりバウムクーヘン。こんな大きさ初めて!
口に入れるともう、、言葉が出ない。極上の味でした!






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Last updated  2009年12月09日 17時47分40秒
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