赤い波熱 い夜 2
駅までのバスは30分に一本、終バスも9時台なので、駅まで車で行って駐車場に置いておくことにした。
地下鉄鶴舞線は豊スタのある名鉄・豊田市駅まで乗り入れているため、約30分を乗り換えなしの一本で行けるのはありがたい…が乗り入れ線は15分に一本で、行ってしまったばかり(涙)所在なく、ホームをうろうろして、やっときた電車に乗り込む。
ぎゃぼ~~!!(のだめ風)
超コミコミの満員電車。でも夕方のラッシュかと思いきや、車掌アナウンスが「車内混みあってご迷惑おかけしております。FIFAカップのせいで混雑してます、ご了承ください」と言う。ついつい笑みがこぼれてしまう。
ソワソワ。じっとしていられない。あちこちを見回してついついほくそえんでしまう。よほど不気味と見えるのか、O君は不審げにこちらを見ている。母は熱烈なサッカーファンだとペン次が説明してくれないかしら。
豊田市駅に着くと、すでに人の波が続々スタジアムまで続いている。普通は子供たちとはぐれないように、とか考えるはずが、まず何をするかといったら帰りの切符を購入のために隙間を縫って猛ダッシュ。ペン太とO君は携帯持ちなので、いざとなれば掛けてくるだろう。
臨時切符売り場も長蛇の列で一瞬躊躇したが、帰りはもっと悲惨になるのはわかっていたので、仕方なく並ぶ。帰りの切符を手に入れても、子供たちの姿が見えない。電池がもったいないと思いつつ通話ボタンをぽちっとして、なんとか合流できた。ペン太に叱られるが、母は黙っちゃいない。キックオフまでに先輩に会わなくちゃ!迷子になりたくなければ、ついてこい!
豊スタまで急ぎたいのは山々なのに、前にたくさんの人が歩いてて、いつものペースで歩くのは難しかった。10分で着くだろうと思っていたが、20分以上…屋根は目の前に見えるのに。甘かった。
やっと席につく。メイン一階の後ろの方、右端、コーナーが真ん前というところか。キックオフまで10分ない。四階席にいらっしゃる先輩にはお詫びメールをいれて、あとで会うことに。
ゴール裏がどちらも真っ赤!泣きたいくらいの赤い波。怒涛の浦和コールが、選手登場のあのテーマ曲をかき消す。ありがたいことに私達の席の前も後ろもレッズサポで、一緒にコールする。生のレッズの応援はどうだぁ、O君!
試合は、前半の半分までは手に汗にぎるというか、闘莉王と啓太の上がり下がり具合いを確かめるのに躍起になってた(笑)
相手は司令塔欠場の影響大、こちらはポンテの欠場があっても中盤の選手層が厚いことが証明された感じ。前回のような悲壮な雰囲気ではなかった。
途中から、控えの選手がずっとアップしてるのが目の前に見えるので、ついつい小野くんの坊主頭と野人岡野のオオカミヘアを追ってしまう(笑)
応援コールも、ブーイングも、ゴールのときのスタンドみんなが飛び跳ねる感じも、逆に最後に相手にゴール入れられてシラケる感じも、、、、あれこれ体験できて子供たちも楽しんだ。小野くんに続き、野人の交代出場~となるはずが、相手に一点返されて、交代おあずけになったこととか、舞台裏がばっちり見えたのはラッキーだった。なによりも、目の前でゴールが二点みられたのはやっぱり嬉しいし、最後までハラハラせず、安心して応援できて楽しかった☆
帰りに子供たちは記念のおみやげにストラップを買った。そのあいだ、私は先輩夫婦と再会。Jリーグ始まったときからの同志だから、しみじみ、強くなったね、いいチームになったね、と感動を共有し、このあと一緒に飲みにいけないのを残念がってくださる。美味しそうなおみやげをいただいた。今週まるまる休みをとって、夫婦でFIFAカップ三昧ツアーとのこと。ううう、嫉妬心いっぱい(笑)
このあとが、行き以上の満員電車、乗車率180%くらいあったんじゃないだろうか。ヨレヨレで帰宅。O君母(読書部仲間)からメールが入る。O君にも楽しんでもらえたらしい。たくさん携帯写真をみせてくれたとか。よかった☆
例によって全身倦怠感と腕が筋肉痛の火曜日、劇の練習はめちゃめちゃ辛かった。(終)