明石家さんまの批判をする人は
必ずと言って良いほど、ビートたけし、島田紳助の
名前を挙げて比べるが、この三人のトークの
運びは全く違うから比べることではない。

ビートたけしの運びは、自分の知識を用いて
討論しあったあとに一つの提案を示す。
そこで自分の運びになったときに笑いに変える。

島田紳助は運びの間にそれを例えて笑いに変えたり
自分の話に置き換えるか、ゲストの話に置き換えて
笑いに変えることが多い。

この二人は真面目な番組に出ると笑いというのは
考えていない。

長くなるので二人のお笑い論はまたの機会に綴ってみたいと思う。


明石家さんまはこの中では真面目な番組にはまず出ない。
そしてVTRが多い番組(特番以外)は基本的に出演しない。

それは自分がトークできないという理由だが
明石家さんまの出演して成功する番組は必ず
一つの定義がある。

それは素人。

長寿番組のさんまのまんまは違うのでは？と
思う人がいるかもしれないが、さんまのまんまで
面白いときはトーク下手の役者や、年上の人が
ゲストにきたときに面白さを発揮しているのだ。

明石家さんま自身が年長の部類に入ってしまったために
年上に対しての面白さは少なくなってしまったが
今現在やっているさんま御殿はそのバランスを上手く取っている。
年上の役者、素人同然のタレントのバランスが
整ったときが一番面白い。

そんな中でホンマでっかTV!?は一つの賭けでもあった。
以前のホンマでっかTVは福沢アナがさんまさんの隣にいて
ゲストも多く出演していた。

そうなると明石家さんまの良さが発揮出来なかった。
福沢アナは私個人は好きではないが、明らかにプロなのだ。

そしてゲストが多かったために話をまとめるのが困難だった。

それはVTRが多い番組と一緒で明石家さんまの
運びにはそぐわなかった。

この2点をまとめて今のスタイルになったおかげで
それぞれの面白さが出て来て出演者全員の色が上手く出ている。

プロの仕切りとはまだまだ言えない加藤アナの起用。
そしてゲストをまとめた形で、起用したブラマヨ。

ブラマヨ自身は仕切りよりはガヤの位置にいた方が
力を発揮する。

ちょっと前だったらまだ力が足りなかったが
明石家さんまの手によって力がついたのは間違いない。

そして引っ張りだこの評論家も明石家さんまの
手によって引き上げられたものだ。

明石家さんまの凄さは素人の面白さを
何処まで発揮させるか。
番組としてどうやって運べば個々の面白さが出るかを
凄く研究している。

回を重ね度にそれがよく分かる。

その素人の部分が少なくなってきたときに
番組は終わりを告げる。

それは明石家さんまが望んでることであり
自分を踏み台にして売れてくのがこの人の望みであり
簡単に自分を超えさせないというのが
この人の凄さである。


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