|
テーマ:地震情報(629)
カテゴリ:3.11被災地レポートその2
東京にいると偏った情報しか入ってこない。
今は他国の事件か国会の事情以外は ほとんど入って来なくなってきた。 たまに東北のニュースが流れても 原発か放射能のことで、現地が今どうなっているか テレビをつけていても殆ど見ることが出来なくなった。 ネットの中でも嘘と真実が入り交じり 何を判断して良いか分からなくなってきた。 目の前に広がる光景は以前は何があったのかも 分からない状態だった。 地元の人達にとっては4ヶ月も経ってるから 慣れてしまった感もあると思うが、ちょっとでも離れて メディアからの情報しか知らない人達にとっては まだこんな状態?と疑うと思う。 この写真(↑)に写ってる建物を見てもわかるように 「4/10 とりこわしOK」 と書かれている。 しかしまだ被害があったときの原型を留めたまま 7月25日になっても残っているのだ。 場所によっては瓦礫もそのままの状態で 二ヶ月前に見た風景と変わらない現実が目に飛び込んでくる。 本当は現地で撮った写真はすぐにアップして 報告していくつもりだったが、iPad(ソフトバンク)は電波が 入りにくい状態が続いていて、まともに利用が出来なかった。 ソフトバンクと言えば孫さんの100億円の寄付だが この状態は知っているのだろうか?と思ってしまうほど 現地では電波が入らなくて使いにくかった。 被災地で電波が入りにくい状態は 今の携帯電話が当たり前の時代では致命的だ。 これからも震災は必ず起きる。 それを思うとこの電波が入りにくい地域が 被災地だけでなく、日本の中にあるのは 携帯電話会社の危機管理さえも疑ってしまう。 未だに国会やメディアでは寄付金や義援金の使い道を 話したりしてるが、この4ヶ月以上経った今、 何を迷っているのだろうか? 私が立ち止まって周りを見回しても 重機の数が明らかに過ぎない。 もしかしてこの数でこの地域を片づけていたのか? 4ヶ月という月日はそれだけに費やしたのかと 思ってしまうほど、あまりにも遅い対応だということが分かる。 ここに来るまで以前と違うのは 町の人を見かけたこと。 以前来たときは電気もやっと通った状態で 開いてる店もなく、人も全然いなかった。 たまに見かけるのは壊れかけている自分の家を 何から手をつけて良いか分からず、呆然と たたずんでる人がいるだけだった。 決して過剰になってはいけないと思うが マスクもつけずに歩いてる人が殆どで 子供達も同じだった。 私達は海岸沿いを車で走ったが 2人とも咳が出て途中からマスクをつけないと ちょっと苦しい状態になっていた。 放射能じゃなくても砂埃だけでもそうなる 状態なのに地元の人達は平気そうだった。 もう慣れてしまったのか? それが被災地全域で広がっていたら。。 知らず知らずの慣れが 全てを遅らせることになる。 それは被災地以外の人達も同じで メディア、政府の対応に慣れてしまって 今何をしないといけないか 分からなくなっている気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[3.11被災地レポートその2] カテゴリの最新記事
|
|