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テーマ:地震情報(629)
カテゴリ:3.11被災地レポートその2
時間がなかったために帰ることになったが
最後に「ふじみつ商店」に立ち寄った。 二ヶ月前に色々と話してくれた 店主と会ってまた話を聞かれてくれた。 今回の目的は安易である。 この店主と電話で話したときに 「また遊びに来てくださいね」 と言われたこの一言だった。 私にとっては凄く重い言葉で、実際に もう一度会いにいかないといけない。 それだけで福島に向かったと言っても良い。 本当はガイガーカウンターの一つでも持って行けたらと 思い、ネット上で有志を募ったが無理だった。 何故ガイガーカウンターを? と思うかもしれないが、店主の話を聞いても 必要性を凄く感じたからだ。 店主はとにかく前に進むだけだという姿が垣間見えた。 それを邪魔してるのが国だというのもよく分かった。 それは店主だけじゃない。 訪れた小名浜港は漁港の町でもある。 ニュースを見て知ってる人もいると思うが カツオ漁で有名な港だったが、風評被害のおかげで 小名浜港で水揚げすると買い手がつかなかった。 カツオはずっと離れたところで取れる魚であり 被災地の福島で水揚げした瞬間に放射能に汚染されるという 不思議な図式がいつの間にか日本中に広がっている。 今回、汚染牛の件でさらに拍車をかけただろう。 しかし、私が立ち寄ったとき、次また買い手がつかないかもしれない カツオを捕るために船の手入れを一生懸命やっている 漁師達の姿がお店の入り口からずっと見えていた。 そして次に控えてる秋刀魚漁のために船を綺麗にして 準備している船が並んでいた。 汚染牛の件で国のずさんな対応が国民中知っている中で まだ、この漁場には何の対策も下りてこない。 漁師達はこれから先が見えない中、前に進もうとしている。 その人達に何か力になれるものと思ったのが先ほど言った ガイガーカウンターでもあった。 実際に汚染牛の問題は牛を育ててた家畜の人が 友人からガイガーカウンターを借りて計ったところで 発覚している。 国が何もしないなら自分たちでどれだけ安全か 調べるしか今は方法がないのだ。 小名浜港の近くの港ではまだ船さえも用意出来ない場所もある。 この写真(↑)でも分かるように海にさえ入っていない船もある。 そんな中で小名浜港は自分たちの足で立ち上がろうとしている。 中には小名浜港で水揚げした魚を買ってくれるという 業者もいるみたいだが決して多くはない。 それにどれだけ安全かは何処かでねじ曲げられるかもしれない。 だったら自分たちでも計れるような状態を作るのが一番大事で 国からの責任逃れを防ぐための防御壁の一つだと思う。 しかし港の人達は今の形になるまでに沢山のお金を つぎ込んでる状態だ。 船があっても冷蔵庫がない。 今、次々に降りかかるのがお金の問題で それに対して国は銀行にすぐ貸せるようにと 指示しているみたいだが、その借金を背負うのは その町の漁師たちなのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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