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カテゴリ:長崎に生まれて。。
東京にいてもこの日は特別であり
毎年、8月9日の11時2分には長崎の方を向いて黙祷しています。 長崎に住んでいたころは原爆が落とされた日というのは 当たり前のように学校に通い、黙祷し被爆者の話を 聞いていました。 これは全国でやってるものだと思っていたが 東京に来て長崎だけだと知ったときはちょっと 絶望感に似た感情が生まれた。 これは一昨年の震災のあと、長崎の人に 震災の事を話したときと似ている。 どんなに技術が発展してテレビというものがあって リアルタイムで日本中、同じ情報を共有出来ても 実際の距離というのは遠くかけ離れているんだなと… 長崎にいたころはすぐに原爆の恐ろしさを知ることが出来た。 この鳥居の下も何度通っただろうか。 この鳥居は長崎に住んでる人にとっては当たり前の光景で タクシーで「片足鳥居」と言えばすぐにここに連れてってくれる。 その奥に行けば神社もあり、その神社を守るかのように 大樹があり、この二本の木も原爆で被爆している。 近くで見てみるともう自分の力では立つことが出来なくなっていた。 ここから数百メートル先に原爆中心地がある。 そこは子供の頃から足を運ぶのが嫌な場所だった。 何とも言えない、いたたまれない特別な空間だったからだ。 今は以前より綺麗になっているらしいが、今回帰ったときは やっぱりそこに立ち寄ることが出来なかった。 そこからまた数百メートル歩くと被爆した浦上天主堂がある。 そこはもう完全に新しい形で建て直してはいるが 周りにはそのままの物が残っている。 この下には天主堂の上の部分が崩落したまま未だに残っている。 原爆の恐ろしさが分かるように被爆したままの物が この長崎には残っている。 数年前、坂本龍馬フィーバーにあやかって色んなところで 龍馬を売りにしている場所を目にした。 私が住んでいたころは龍馬の龍の字もなかったのに。 長崎の文化は好きだし江戸時代の出島であったり 江戸末期の亀山社中、グラバー園など見所は沢山あるが この68年前に起きたことが薄れるのが心苦しい。 もし長崎に足を運ぶことがあったら この原爆の恐ろしさも実感してほしい。 68年前何が起きたのか? 長崎には路面電車が走っていて今、述べた場所は 全部回ることが出来る。 是非とも1日乗車券を買って江戸から昭和に起きた 現実をその場所で感じて欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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