夫の「ヘルニア物語」をずっと連載しているが、
忘れた人は、戻って復習をしていただくことをお勧めする(エラソー)
実は、私も前に書いたものを見ながらUPしているのだ(おまえもかよ)
あと10分したら、ドクターがブロックという処置をするという。
そのあと40分くらい動けないらしかったので
自称・嫁のアタシは、その間一体何をしておけばいいのだろう?
お腹もそろそろ「昼飯にしてくれ~」と悲鳴をあげてきていたので
痛みに苦しむ夫に
「なあ、アタシがいなくても大丈夫だよねっ?ねっ?ねっ?」
返事がないということは、
私がいなくても看護婦さんたちがいるので
おまえは何も心配することはない、ということだろう(爆)
「ちょっと出てくるね」と言い残し、
ちょうど横にいた看護婦さんに、その旨を伝えた。
「えっ?!出られるのですかぁっ?!」
重症のご主人を残して、アナタ、それでも平気なんですかっ?!
アナタ、それでも、奥さんですかっ?!
そんな非難の目で私を見たが、
これからまだ、どれくらい時間かかるかわからなかったし、
横にいるからって、私が注射したり採血したりできるわけでもない。
ただ、「大丈夫?」などと励ましたりするだけなのだ。
付き添いだからこそ、空き時間を有効に利用するのである。
それに、腹が減ってはイクサはできぬ、というではないかっ。
何て嫁なのっ~?
冷たい妻だ!といわれてもいい。
GOING MY WAYだ(苦笑)
「えっ、とぉぉぉ~~~10分と40分を足して・・・・50分。
そう、50分経ったくらいに戻ってきますから」
そう約束して、大事な夫に後ろ髪をひかれながらも(本当かよ)
病院を出ることに成功した。
病院の近くで昼食を済まそうかとも考えたが、
もし夫が入院となれば、アシがあったほうが便利だ。
救急車で来たので、タクシーで一度家へ帰宅し、
ごはんを食べ、車で病院へ来ることにした。
一見、ひどい嫁に見えるだろうが、実は先の先まで読む賢い嫁なのだよ。
おっほっほっほっ~~~~
約束の50分後に再び、整形外科の診察室に行くと、
ブロック注射を済ませただろう夫が、眠っていて、
しばらく横の丸イスで待っていたのだが
10分経っても、20分経っても、一向に何にもなかった。
こんなことなら家で、
もうちょっとやり残した家事を済ませてくりゃよかったな・・・・
そんな罰当たりなことを考えていると
看護婦がやってきて、ドクターが説明するからと
診察室へ連れて行かれた。
何時間か前に撮ったMRIの写真を診ながら
「やっぱり、ヘルニアですね~」(さっきゆーてましたやん)
「で、ブロック注射をしました」(お世話になりました)
「あと30分位して、立てない状況でしたら、入院になりますねぇ」
入院・・・・・入院・・・・・・
入院やぁぁぁぁぁ~~~~!!
ここへ担ぎ込まれていたときから、自分の中では
ひそかにわかっていたこととはいえ、
家に戻って用意をしてやらないとアカンな。
そんな重症でもないから、相部屋にしてもらおう。
個室は、値段が高い(笑)
歯ブラシは、前のドラッグストアで買おう。
あと洗面器も必要やな。
あっ、男は髭剃りセットも要るよな。
そんなことは、入院するときに看護婦から説明されるはずなんだけど
備えあれば憂いなし。
今夜は、ゆうゆうと二人だけだから、レトルトカレーでいいかっ~
私の脳が、ひさびさ活発に運動しているのがわかった。
ドクターからの説明が終わり、再び夫の側に戻ったら目が覚めていて
「なぁ、先生、何てゆ~~てた?」と聞いてきたので
「うん、このまま立てないから、入院になるってさぁ」
「そっかぁ・・・しかたないよな。」
夫もあきらめた様子である。
「うん、でも、毎日来てあげるから何も心配ないよ」
そう励ましてあげたが、今晩は夜更かしができるなァーー
とまるで、修学旅行を翌日に控えた小学生のように内心ワクワクだった。
入院かも?と言われてから、正式に決定になるまで
その長いこと、長いこと・・・・
もぉ~~~エエ加減にしろやっ!!!!と思いながらも
ひたすら待った。待った。
このまま、我慢して待てば、数時間後には夫が入院するのである。
ただ、待つだけで・・・・・・
朝が来ない夜はないのだ(笑)
(まだ続く)←次回、最終回・・・・・・・・(と思う)