思わぬところに“​違法な花​”　捜査員が1000本抜く

　麻薬の原料ともなるケシの一種が思わぬところで大量に生えているのが見つかった。

　街の一角に咲いた薄紫の花。春の訪れを感じると言いたいところだが、その美しさにだまされてはいけない。福岡県宇美町にある会社の敷地で見つかったのはケシの一種である「アツミゲシ」。アツミゲシはアヘンなどの麻薬の原料になるため法律で栽培や所有が禁止されている。アツミゲシが自生しているという情報が九州厚生局麻薬取締部に寄せられた。そこで23日、捜査員5人が約1000本を抜き取る作業を行ったのだ。実は、栽培や所有が禁止されているケシは至るところに自生していて、福岡県だけでもおととし2万7000本余りが処分されたという。