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カテゴリ:花園三角木馬の宴
ダンプはゆりかごの様に俺達を見知らぬ闘いの大地へと誘った・・・
やがて潮風が俺達の胸毛や腕毛を塩揉みしはじめた。 海が近いんだ・・・ 海か・・・ 誰ともなく呟いた。 来年もこうして海に来れるのかな。 そんな気持ちに俺に抱かせた。 しばらくするとダンプはスピードを落とし停車した。 荷台から降り体育教官殿の前に整列した。 『ここがお前達にとっての三途の河原である。生きて娑婆に戻るも川を渡るも貴様達の覚悟次第である。』 胃がキューっと締め付けられた。 『貴様達が闘う敵は登山水産高校だ。』 登山水産高校・・・ 県内最悪の高校で1年で2割の人間がその筋へトラバーユする名門・・・ 兇悪軍団との対決・・・ 君は生き残る事が出来るか? そんなフレーズが頭を児玉清。アタック25。 錯乱するCherryBoy。 荒川恭啓じゃなく狂犬達は砂浜に集まって来た。 まるで死肉に群がるハゲワシの様な不気味だった。 この砂浜で何を行うのか?何も分からないという事が俺達を苛立たせた。 フンドシ姿の男達がボールとゴールポストを運び込む・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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