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一昨日、昨日の続きです。(昨年の話です)
第一志望の会社に内定をもらった俺は就活を終えて、また研究を始めた。 でも、本当にこのまま決まった会社に行って後悔はないかなぁと考えていた。 第一志望の会社に決まったならそれでいいじゃないと思われるだろうが、 実は就活の途中から別の可能性を考えていた。それは… ドクター 博士課程に進んで自分の知識、技術にさらに磨きをかけたいと考えていた。 ドクターに進んで将来教授になる… というつもりはなく、卒業後は企業に就職したいという考えは変わらなかった。 今就職しても、今後またドクターに行きたいと考えるのではないか?と常々考えていた。 (ちなみにドクターに行ったからといって就職に有利になるとは限らない。 日本にはドクター後に就職できない人が多く問題にもなっている。) うちの研究室の助手、共同研究先の助手の先生はどちらも、 就職数年後に会社をやめて博士課程に進み先生になられている。 その先生二人は「ドクターに進むならそのまま進学した方が絶対いい」といわれていた。 数年後に大学に戻っても必ずしも今の研究を続けることができるとは限らないということと、 俺の研究が今世界的に新しい分野で、さらに結構先を走っているということが理由として挙げられる。 でも、やっぱり迷った。自分が現時点で一番行きたいと考える会社には決まっている。でもその会社では今の研究は役立たない。今の研究は残り一年ではそこまで劇的に進めることができない。(結果的には進んだが…)今の研究を極めてそれを活かした仕事も楽しいかも… で、迷ったときにはやはり 人生の地図 A-works(高橋歩) でも、このとき「人生の地図」は手元になかった。就活中に泊めてもらった東京の友達(就活中)に 「この本、いいね~。ちょっと貸して」 といわれ貸していて、さらに後日 「あの本彼女(就活中)にも見せてあげたいんやけど、いい?」 ということで貸したままだった。 でも、どうしてもすぐに読みたかったのでその本は友達にあげて、 俺はまた同じ本を買った。 “必要なのは勇気でなく、覚悟。 決めてしまえば、すべては動き始める。” “どっちにしようか迷ってるって言っても、本当は、自分の中で、答えは最初から見えていることが多いよね。こっちにしたほうがいい、ってことは、たいてい、心の底ではわかってる。だから、正確に言えばさ、どちらにしようか選んでるんじゃなくて、決めてしまうことにビビってるだけなんだよね。そういうときはさ、無理にでも決めちゃって、周りに発表しちゃって、後戻りできなくしちゃうしかないよね。いい意味で、自分自身を追い込んじゃえ!っていうかさ。*ある女性バーテンダーの言葉” この言葉を真っ先に捜した。 そのときはすでに、迷ってたんじゃなく、決めてしまうのが怖いという心情だったからだ。 でも一番感動したのは、本をあげた友達の言葉。 「お前なら大丈夫や。俺は今までお前のこと見てきたから分かっとる。お前は大丈夫や。」 「そっか、ありがとう。ま、考えてみるわ」 とそっけなく電話切ったけど、目から涙がこぼれていた。 俺は生まれてはじめてうれし涙を流した。 女の子は結構うれし涙流すけど、男ってあんまりないよね。 …結局俺は博士課程に進むことを決めた。 親にも「ドクターいったらすべての援助いらんから。自分でなんとかするから」 といって納得してもらった。 「あんたの人生やから、あんたの好きなようにしなさい。お母さんはなんも心配しとらんよ」 といってくれた。 「ああ、そうか。がんばれよ」 と父。そっけない電話は父ゆずりだ。 あと、兄貴からのメール 進学おめでとう 勇気ある決断に拍手。 後は悔いが残らんように、精一杯頑張ってな。 秀乃進が望んでいる“未来に対するベスト”の選択だったと思います。 あと、たくさんの友達からも激励の言葉をもらった。 人間は一人で生きてるのではなく周りから支えられて生きている。 当たり前の言葉を再認識できた体験だった。 俺を支えてくれている人たちのためにもドクターの3年間も頑張るぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.05 20:53:09
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