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カテゴリ:旅行
宮之浦港から鹿児島港へ向かう船が出発する
来たときと帰るときで宮之浦港の印象が違う。 ここが「屋久島」の出入り口なのだと考えると感慨深い 今から「屋久島」へと向かうどこかの大学のワンゲルの人と 情報交換をして船に乗り込む。 船の汽笛がなり始めた。 もうこれで屋久島とはお別れだ。 でもまた会える気がする。 また会いに来たい。縄文杉に、宮之浦だけに、こだまに… 船の中であるおじさんから話を聞いた。 そのおじさんは何度も屋久島に登っているらしい。 そこで何度も縄文杉を見てきたが、 世界遺産に登録されてから縄文杉は元気がないそうだ。 昔は縄文杉の周りには柵がなかった。 人が10人ぐらいで手をつないで縄文杉を囲んでいる写真を 俺も子供のころ見たことがある。 世界遺産登録後、一般の観光客が増えたらしい。 その結果、記念に幹を削りとる人 何も考えずに根っこを踏んで根を傷つける人が増えた。 そのため今では縄文杉の周りには柵が設けられている。 また、縄文杉をより見やすくするように、 縄文杉の周りの木を切り倒したらしい。 その結果、太陽の光が直接縄文杉に降り注ぎ、 縄文杉に生えていたコケは姿を消した。 また、縄文杉も元気がなくなったらしい。 また、屋久島独特の植生を持って帰る人もいるらしい。 そのため、屋久島でその植物は少なくなった。 また、屋久島独特の植生を本土に持ち帰った結果、 本土の生態系を変化させる危険性もある。 世界遺産登録の裏でそのようなことが起こっているとは 夢にも思わなかった。 屋久島は世界遺産に登録された後のほうが より環境破壊が進んだとこのおじさんは語っていた。 この話を聞いて屋久島に限らず環境を守るために人々は何をすべきか ということを考えさせられた。 今回の屋久島の旅で一つ成長できたと思う。 屋久島に来る機会を与えてくれた ワンゲルのみんなありがとう おわり ~当時を振り返って~ 環境を守るために世界自然遺産に登録した結果 さらに環境が破壊されたという事実には本当に驚いた。 現在、「環境」をうたった万博が開催されているが その裏で会場設営のために 海上の森などが破壊されているということを忘れてはならない。 人々が自然と親しむためにはまだまだ課題が多いようだ。 屋久島では現在杉の根などを傷つけないために もともとあった歩道の上に木道を作ることにより 少しでも自然を守るという取り組みがなされている。 このような取り組みの積み重ねが 人々が自然と共存していくために必要なのではないか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.11 23:22:02
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