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カテゴリ:こんなことを、思った
お台場、ノマディック美術館のグレゴリー・コルベール作品展 『ashes and snow』へ。
ノマディック(遊牧)美術館と称する会場は、「移動式仮設美術館」というコンセプトで、建材のほとんどをリサイクル資材、再生可能資材でまかなっているというエコな場所。 屋根と支柱は紙管、場内を幻想的なイメージに彩る半透明のカーテンは、スリランカから取り寄せた100万個のティーバッグを手で押し固めて作ったものだそう。 館内が恐ろしく寒いのも、(南極か?!ってくらい・苦笑)「暖房装置=自然に反するもの」というアーティストの主旨があってのこと、と徹底しています。 いわく、 『動物と人間が交流し共存・共感する、究極の瞬間・・・・・・』 いつだってナナメ目線のあまのじゃくなワタシなどは、少なからぬ胡散臭さを感じる世界観と作品、というイメージを拭いきれずにいたものですが、かなり大掛かりな展示作品に実際触れてみると、やはりといおうか、かなり心に感じるものがありました。 とくに映像は、渡辺謙のナレーションが邪魔?いいえ、耳に入らないほど、深遠な世界が広がっていて、寒くさえなければ、一日中でも観ていられそう。(ただし、一日中観ていたら、魂吸い取られてしまいそうな感じなので、要注意) さて、よからぬ先入観を与えてしまうことは本意ではないので、 これから観に行く方には、以下の私的感想は読み飛ばしていただきましょうね ちょっと、トリップした。 前世を思い出しそうになる感じ、来世が待ちきれない想い。 コクトーの映画にちょっと似てるかな。 遠いむかしか、遙かな未来か。 楽園のようであり、黄泉の国のようでもあり、 うつくしいのだけれど、ときおりゾッと、ハッとさせられて、心が泡立ってくる。 動物と共存、いや、いっそ支配され、隷属することに憧れさえ抱くのは、一種の贖罪なのかも知れない。 自然を破壊し続けるヒトとして。 動植物を食べて生きていく、ヒトとして。 象をはじめ、動物がたくさんの作品群なので、3歳のムスメもそれなりに楽しめたよう。 もう少し暖かくなったら、是非ご家族でどうぞ。 【オフィシャルHP】、トップベージ右横の体験サイトから、静止画、動画ともに一部作品が観られます。 【六本木ヒルズ会場】は、4月1日まで。 ※俗っぽい余談※ 物販コーナーに燦然と輝く350万円のなんともスペシャルなグッズ、買うひと居るのかにゃ~~と眺めていたら、横に居た男の人が買った~~~ぎょえ~~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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