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カテゴリ:南アフリカ旅行記
2010年のワールドカップを控えているこの国で、そのような地域が存在するという事が果たしてあってよいのだろうかと私は考えさせられてしまった。 この日、話をした白人達はこのワールドカップについても傾聴するべき意見を言っていた。 2010年のワールドカップは南アフリカでは開催できないだろう、と。 残り4年でこの国の治安が回復するというのは現実的に不可能であるし、実際に開催を行えば観光者が続々と襲撃されるだろう、と。 実際の治安状況をこの時まで聞かされ続けていた私にとっては、さもありなん、という印象を持ったりもした。 どう考えても今の状況がこの先、劇的に改善されるという事は考えにくい。 それでワールドカップを強行したときどういうことになってしまうのか。 1人の友人はこう言った。 狩猟を専門とする輩の前に獲物が大量にやってくるのだ。 狩りをしないわけがないだろう、と。 この言葉を真に受けるならば、凄惨な状況が現出される事すら想像がつく。 正直、この問題に対して日本人に次のワールドカップは危険だから南アフリカへの渡航は控えましょう、というべきなのかどうか。 最近の話だが、南アフリカの人がホームページで同様な警告を発しているニュースが出ている。 また、日本でも特にヨハネスブルグに対しての警告を発している人は少なくない。 その警告の内容も紹介しておく。 ・一日に120人が殺人で殺される(人口は170万人) ・強盗は殺してから物を奪うのが一般的 ・警官はサブマシンガンを所持するのが当たり前 ・スーパーのガードマンがマシンガンを持っている ・年間200人の警官が殉職している ・HIVのキャリアが30%以上 ・処女とセックスするとエイズが治るという都市伝説から0歳児すらレイプの被害にあう このようなガイドラインを発している方もいた。 <ヨハネスブルグのガイドライン> ・軍人上がりの8人なら大丈夫だろうと思っていたら同じような体格の20人に襲われた ・ユースから徒歩1分の路上で白人が頭から血を流して倒れていた ・足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみると死体が転がっていた ・腕時計をした旅行者が襲撃され、目が覚めたら手首が切り落とされていた ・車で旅行者に突っ込んで倒れた、というか轢いた後から荷物とかを強奪する ・宿が強盗に襲撃され、女も「男も」全員レイプされた ・タクシーからショッピングセンターまでの10mの間に強盗に襲われた。 ・バスに乗れば安全だろうと思ったら、バスの乗客が全員強盗だった ・女性の1/3がレイプ経験者。しかも処女交配がHIVを治すという都市伝説から「赤子ほど危ない」 ・「そんな危険なわけがない」といって出て行った旅行者が5分後血まみれで戻ってきた ・「何も持たなければ襲われるわけがない」と手ぶらで出て行った旅行者が靴と服を盗まれ下着で戻ってきた ・最近流行っている犯罪は「石強盗」 石を手に持って旅行者に殴りかかるから ・中心駅から半径200mは強盗にあう確率が150%。一度襲われてまた教われる確率が50%の意味 ・ヨハネスブルグにおける殺人事件による死亡者は1日平均120人、うち約20人が外国人旅行者。 これを見ると、実際に南アフリカを訪れている私でもちょっともう一度行く事を躊躇してしまいそうでもある。 当然、南アフリカに行くと殺される危険があるということは私自身も良く分かってはいる。 ただ、この時南アフリカを訪れていた私は、果たしてこの国を訪れる日本人の多くが果たしてある程度の覚悟を持ってやってきているのだろうか、というのは非常に疑問であった。 この日、私は大型のこの国では非常に目立つ豪華バスに乗った日本人の団体旅行の一団を目にしている。 年配の方が多く、決して危険を覚悟で観光に訪れているようには見えなかった。 たしかに観光地として南アフリカは非常に魅力的な国ではあるが、この時見た日本人の姿に、私は4年後のワールドカップで日本人に起こりうる悲劇が危惧されてならなかった。 よろしかったらClickにご協力ください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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