2013年・蒼白の少年少女たちによる「オイディプス王」
2/21(木)14:00@さいたま芸術劇場インサイドシアターさいたまネクストシアター『2013年・蒼白の少年少女たちによる「オイディプス王」』を観てきました。以前から気になっていたのですが、いつも気づいたときはチケット完売の人気。主役は、稽古の状況から川口覚さん(シンベリンの弟王子♪)と小久保寿人 さんのどちらに決定するということでしたが、結局オイディプスとクレオンの交互配役に。(ロックオペラモーツァルトといい、ロミオ&ジュリエットといい、ダブル・トリプルキャストの作品が増えましたね~お財布に厳しいデスヨ)チケット購入後に配役が決まるという残念な順番でしたが、偶然にも川口さんのオイディプス日だったのです。登場シーンでは、その清潔感あふれる美しさに思わず目をひきつけられる。ギリシャ悲劇ってストーリーを楽しむより、役者の演技を堪能するという楽しみ方になる(ストーリーは神の信託に支配されるので。あっけなかったり、釈然としなかったり)オイディプスはすべて自分の意思でなく、知らない間に運命の渦に巻き込まれる。母と子の禁断の愛というテーマもドロドロした印象がないのは演出のせいか。大勢のコロスが叫ぶさまも圧巻。一つ一つの台詞がぴったり合わさるのには驚き。きっかけはどうやっているんだろう。熱く、エネルギッシュなネクストシアターの芝居は病みつきになりそう。次の演目が楽しみ!