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カテゴリ:ミュージカル
4/8(土)マチネ
キャスト:石井、岡、坂本、シルビア、藤岡、駒田、瀬戸内、東山ほか 日生では初観劇。 石井バルジャンは帝劇楽以来です。 声が若いのは否めないけれど、熱血で、バルジャンという人物を血の通った人間として演じていると感じました。 コゼットへの愛のみに生きている今井バルジャンもとても良かったけれど、 石井さんのバルジャンは、バルジャンの生き様がナマに伝わってきて、心打たれました。 2部はやはり若さが勝ってしまっているけれど、砦での熱いバルジャンは健在だった。 若いマリウスとアンジョルラスを若いバルジャンがヒシと抱きしめておりました。 シルビアファンテは、やっぱり声が好きなのかな。出ている場面全部に涙しました。 声が心に響いてくるのです。深みがあってまろやかな歌声にどうも弱いみたい。 去年帝劇で観たときよりも、娼婦に身を落としてしまう弱さも出ていた。 次の予定もファンテーヌはシルビアなので、楽しみ。 今回は、全体的に学生の年齢が高めだったな~ どうしても大須賀レーグルに目が行ってしまうせいかな。 宮腰さんが病気休演だとか。 とっても残念。 実は中日で観たカフェソングの学生たちが後ろに並び、嘆くマリウスを思い思いの表情で 見守る感動の場面でのこと。 私は、まずアンジョを見て、目線を右に少しずつ移していった。 ・・・一番右にいる学生は誰? え、あの立ち姿、どこにどう力を入れているのか。何故あの格好なのか。 どういう意図でそんなふうに立っているのか?(しつこくてごめんなさい) 宮腰レーグルでした。 まあ説明はしにくいのですが、そのレーグルをもう一度日生で見られることを 密かに(笑)楽しみにしていたので、残念でした。 まあ大須賀レーグルはまた違った意味でびっくりでしたが。 もうひとつ残念だったのは(めちゃくちゃマニアックなので読み飛ばしてください) 砦で後ろ手に縛られて座っている岡ジャベールが、バルジャンに気づく場面。 中日で、今井バルジャンがジャベの横に立ったとき、 岡さん、バルジャンを二度見したんですよ。 「え?え~??」ってかんじで。 (私は心の中で、に~ど見、二度見、なに見て二度見♪by時効警察 と歌っていました) その芝居がえらく気に入っていたんですが、今日のジャベールはしていませんでした ただそれだけの話ですが。 藤岡マリウスは、一度だけ観た帝劇での公演と比べ、やはり大きく成長していたようです。 ただ声量が豊かなため、どうしても声を張り上げ気味。 一緒に歌っている人の声を消してしまうんですよね~。 抑えても美声なんだから、そのへんのコントロールが上手く出来ればもっとマリウスとして魅力的になるのでは。 できれば、もう少しスリムになればもっとよいかと。 東山アンジョは、今回はいつもの観劇のように一極集中ではなく、全体の中の個として見ていたのですが、 やはり華はありますね。後、少し演技プランを変えているようで、 砦の最後はグランに微笑みかけず、腕も掴まず、駆け上っていき、その後振り返って最期を迎えていました。 そのせいで、グランにばっかり重きを置いていたように感じた梅田や中日と違い、却って切なくも清々しく思える最期になっていたような気がします。 微笑みアンジョは好きなんだけど。全体のバランスとしてはこのほうがいいかも。 今日はグランドサークルの下手側の席。 全体が良く見え、とても満足しました。 このくらい離れて見ると、舞台が一幅の絵のようで、その美しさに見とれてしまいました。 照明が暗い中で、民衆たちの衣装の色がうまく溶け込んでいて、まるでドラクロアの絵のように 全体の色彩がとてもよく表現されていました。 ラッキーな娘がアンジョルラスから受け取った花束です。(うらやまし~) 中日に比べてなんと豪華な! (@_@) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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