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November 10, 2007
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カテゴリ:演劇
11/10(土)ソワレ

キャスト:カリギュラ/小栗 旬、セゾニア/若村麻由美/、エリコン/横田栄司
シピオン/勝地 涼、ケレア/長谷川博己 ほか


心奪われる事態が起きようと(笑)、舞台にはしっかり集中してきました。

未見の方はご注意を。(ネタバレあり)






舞台の上は鏡張り。
冷たい鏡の輝きと
派手なネオンで
パンクでポップな異空間を作る。
鏡は全幕を通して、とても効果的に使われている。
1人の人間の姿を、後ろから右から前から斜めから、いろんな方向から写し出していきます。


冒頭。
彷徨い歩いてきたカリギュラは、汚れてボロボロの衣装をまとっている。
小栗くんは、ボロの格好をしても美しいね。
かっこよさが、どうしても拭えない。
これは全般を通しても言えることかな。
美しいからこそ、到底共感できない残虐さや自分勝手さを
孤独や切なさに姿を変えて
観客に共感させる説得力が生まれてくる。
エキセントリックな場面は、観る側も固唾を呑んで、その世界に引き込まれる。
演じるほうもやりやすいのでしょう。

ただ、会話(セリフ)のみで、その場の空気を引っ張るシーンは、やっぱりハードルが高いよう。
美しいだけでは乗り越えられないハードル。
この作品、舞台上に2人だけ、というシーンが結構多い。

カリギュラとシピオン
カリギュラとケレア
カリギュラとセゾニア
カリギュラとエリコン

観ている私のなかにズンと、心情が入り込んでこない。
どれもカリギュラが主導していかなきゃいけないから、難しいよね。
日を追うにつれて、少しずつ良くなると思うけど。
暗転前の大事な一言も流れることが、間々あった気がする。


ケレアはもう少しベテランの、押しの強い役者のほうがバランスが良かったかも。
長谷川さん自身は気になる役者さんなんですけど。
シピオンの勝地くんは、ピュアでキラキラ。
カリギュラの芸術的な面を受け持つ詩人のこの役は彼にぴったりだった。


演出で、違和感を覚えた点。

やっぱりヴィーナスの場面です。
原作を読んだときから、どんな風に演じるんだろうと楽しみにしていた場面でしたから、
そう来たか~~とびっくり。
しかもずっとあのカッコ。長かったです。
衣装もだけど、髪形も好みではなかったです。

あの女装場面は大層難しく、笑いをとるだけではだめ(というか笑いをとってはダメなのかも)。
その意表を突いた格好の中での、カリギュラのじりじりとした焦りや自虐の気持ちが
観客に痛々しく伝わる場面ではないのかなと思ったんですけど、どうでしょう。
ここも今後に期待。


最後のクライマックスはさすが蜷川さん。
しっかり観客の気持ちを高揚させたまま、幕が閉じます。
私が観た10日は初日が開いて、まだ4日目。
これからどんどん変化していくんでしょうね。
終盤にもう一度観に行く予定。
小栗くんが、どうカリギュラという難役に対峙し、演じていくのか楽しみ!




パンフレットの蜷川さんの言葉に興味深いことが書いてありました。
「千の目」でも語っていた、ハムレットの台詞を小栗くんにも覚えさせようとした話。
実はレアティーズ役の井上芳雄くんにも課した課題だったそう。
父親を亡くした3人の青年に、それぞれの生き方もやってもらおうと。

『・・・そしたら、小栗君も井上君もハムレットのせりふを覚えられなかった。
同時に藤原君がやったハムレットがとても良かったので、彼らはちょっと
怖じ気づいたんだろうな。たぶん語りたがらないだろうけど、このことについては
忸怩たる思いを抱えたと思うよ。』

そこで、テーマの中心となる主役に成長してほしいと思い、カリギュラという役を小栗くんに与えたそう。

自分の考えをしっかりと持ち、相手を論破していく、そういう世界で闘える若い役者を育てていきたいという蜷川さん。
楽なところに居座るのではなく、ガンガンと頭を打ちながらも、前へ前へと進んでいく役者を私も見守っていきたいなと思います。

今後も、どんどん新しい若い才能を、荒波の中で鍛えていってもらいたいわ~









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最終更新日  November 11, 2007 10:58:38 PM
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