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カテゴリ:演劇
片道2時間あまりの小旅行に行ってきましたよ。
やっと暖かくなって、軽めのコート着て♪ はい、行ってきたのは 待ちに待った待った待った「身毒丸 復活」を上演している 彩の国さいたま芸術劇場。 竜也くんのデビュー作であり伝説の作品 ということで楽しみにしていたものの 実は、私、寺山作品が苦手で・・・ ちょっと心配していました。 過去に観た「観客席」「さよならの城」。 客席でひとり置いてけぼりでした。 入り込もうと思っても、寂しく上滑り。 雰囲気とかは好きな世界ではあるはずなんですけど。 今回は、蜷川さん演出のせいか すんなりその世界観に入り込めました。 前述の作品に比べてストーリーがきちんと組み立てられていたせいかな。 ほっとしました。 25歳になった竜也くん演じる身毒丸。 いろいろ意見はあったようですが、私はとにかく初見。 なるべく、前知識は入れないように(といっても、雑誌やらなんやらでなんとなくは掴めてましたけど)この日まで注意して過ごしていてよかった。 新鮮でした。 年齢は全くもって問題なし。 それよりも一体15歳でどんな風に演じたのか、そっちのほうが想像できない。 わかってはいたけれど、「清潔感」と「どろどろとした感情」が両立しているところが竜也くんのすごいところ。 お線香や畳の香りが似合う。 なかなか難しいと思うんです。 この年代の役者がこの世界を演じると、どこか現代的になっちゃうから。 衝撃的だったのは、呪いの場面。 その動きの美しいこと。 私が好きなコンテンポラリーダンスの動きのようだった。 隙がなく、それこそ官能的。 精密に計算された動き。 あんな空気の動かし方ができるとは意外でした。 いや、(彼ならできるかもという意味では)意外ではないんだけど、驚きでした。 新国立劇場で中川賢くんが踊った「さーかす」を思い出した。 作品の世界観も似てる。 あの青年・一郎がふと竜也くんの姿に重なった。 残念だったのは、前方ながら端の席だったので、舞台の奥行きがよくわからなかったこと。 エレンディラを思わせる冒頭の場面や最後の場面は、やっぱりセンターで見たいもの。 次は最前センター。 そして最後は後列センター。 今日見えなかったものが、どんな風に見えるのかが楽しみ。 未開封のままの復活のDVDもそろそろ見てもいいかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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