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カテゴリ:演劇
6/21(土)13時開演 ぐずついた天気の中、赤坂ACTシアターに「かもめ」を観にいってきました。 もう5年も前になるのね~ 懐かしい「BRYANT PARK MOVEMENT」 以前のACTシアターは、周りに何もなく、さびしい印象。 劇場も仮設がそのまま常設になったという作りで簡素でした。 そして今。 赤坂サカス。 同じ場所とは思えないほど、素敵なエリアになっていました。 新しいので、気持ちがいい。 でもホワイエの作りは狭く、休憩はのんびりできませんね。 トイレに並ぶ列と、コーヒーを買いに並ぶ列でいっぱい。 1幕が長いので、頭をすっきりさせるために熱いコーヒーを飲みたくて並びましたが、 飲み始めたのは、休憩も残り5分。 慌てて飲み干しました。 休憩30分あればいいのに。 座席に並びや勾配は工夫されていて、 今回Q列でしたが、舞台がせり出していることもあり、とても近く感じました。 通路で泣き伏す情けないトレープレフの姿もよく見えたし。 初日から2日目ですが、皆さんこなれた演技だったのでは。 やはりベテラン、演技巧者ばかりなので、変な緊張感はなかったです。 前に観たゴーリキの「どん底」もそうですが、誰が主役というわけでなく、出演者それぞれの目線での感情が絡み合います。 ロシア文学の特徴ですか?(全くの無知です・・・) 戯曲を読んでいたのですが、 実際の舞台冒頭のコースチャの元気っぷりがちょっと意外。 感情をそのまま出すコースチャに客席から笑いも起こります。 我侭で、エキセントリックな女優を演じる麻実さんは素敵。 大人たちの勝手な言動が若者たちを翻弄します。 でもちっとも意に介さない母親アルカージナと若いつばめ(笑)トリゴーリン。 鹿賀さんは昔から好きな役者さんだけど、この役はもう少し若い役者さんのほうが説得力が増します。 内野くんとかどうかな。 そのくらいの年代ですし。 私には、ニーナが主役に見えました。 難しい役。 とくに2幕。 トレープレフとニーナの長い場面。 ニーナがずっと喋っている間の、コースチャ(トレープレフ)の表情。 どちらも目が離せませんでしたね。 大きな目から涙を流すニーナ。 ここのニーナの言葉ひとつひとつが、コースチャの心を静かに襲っていくのですから、大事な場面でもあります。 回を重ねるごとに、より深く、いろんな感情を見せてくれるでしょうね。 この作品に対する私の解釈も変化していくかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
June 22, 2008 11:30:07 AM
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