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カテゴリ:演劇
10/19(日)マチネ
なかなか評判の良い「から騒ぎ」を観に、さいたま芸術劇場まで行ってきました。 先週、朝日カルチャーセンターで松岡和子さんの「から騒ぎ」に関する講座を受けたおかげで、作品の背景や楽しみ方も学べ、より楽しめました。 セットは、シチリア島に蜷川さんが赴いた際のイメージで作られたそう。 数々の彫刻が舞台上で起こる”空騒ぎ”を見守っています。 ホワイエで奏でていた楽士たちの陽気な音楽がイタリアへと誘ってくれます。 ベネディック役の小出恵介くんは、その明るい持ち味が舞台にも表れていて好印象。 初舞台だけれど、滑舌もよく、台詞が聞き取りやすい。 惜しむらくは、自分が主でない場面での立ち居振る舞い。 目線や体がちょっと動きすぎかな。 スポットライトを浴びていないところで場を持たせるのって難しいんだろうな。 これはやっぱり経験を積む事で身に付けていくのでしょう。 ビアトリス役の高橋一生くんは予想以上にかわいい女の子でした。 ドラマでの高橋くんは忘れてしまうほど(最近だとゴンゾウね)。 二人の掛け合いがもっと軽快になれば、もっと話が盛り上がるのにという場面もあったが、最後のキスは濃厚でケンカしながらも惹かれあう様子が微笑ましくて不満は帳消し。 長谷川くんのクローディオは意外に計算高いわりに(跡取り娘かどうかを探ったりしてる)、すぐ騙されてしまう好青年。 ヒアローの死を悲しむくせに、次の女性との結婚もすぐ承諾してしまう、女性から見たらなんとも腹立たしい男性を愛嬌ある男性として演じてしまうところが彼ならでは。 ちょっと天然入った感じの役作りが面白い。 月川くんのヒアローはいつもと同じく、美しく冷静な女性。 でもお気に召すままのシーリアのような皮肉屋さんではなく、大人しく可愛い。鬘も似合ってます。 相変わらず華奢です。 盗み聞きしたり、騙して盗み聞きさせたり、することで話が進み、最後はハッピーエンド。 悪役のドン・ジョンはいつの間にか捕まってました。 手下二人含めて、イケメン悪役3人組でしたね~ あんなドジな夜警たちにすぐ捕まっちゃって情けないけど。 妹尾さんたち夜警の言葉遊びは、早口で喋るので聞き取りづらい部分もあったけれど、これがなくっちゃシェイクスピアじゃないっ。ってくらい次から次へと言い間違ってましたね。 らっきょさんを舞台で観るのは久しぶり。 ドン・ペドロの吉田綱太郎さんは、さすがビシっと舞台をしめてくれます。 安心感がある。最後はなんとも可愛いドン・ペドロ。 劇場近かったら、ぜひもう一度観たい作品です(うちからだと2時間弱かかります 泣)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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