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カテゴリ:演劇
11/22(土)マチネ @シアターコクーン F列上手
演出:蜷川幸雄 原作:井上ひさし キャスト:上川隆也、勝村政信、高岡早紀、豊原功補、篠原ともえ、、高橋努、大石継太、立石凉子、六平直政ほか 手に入らないかと思っていた休日のチケットでしたが 運良くゲットし、4時間超という長さにおののきつつ劇場に向かいました。 結果、長さはそんなに気になりませんでした。 (途中少し眠くなったけど、寝てませんよっ) 舞台の後ろ側は全面鏡に。 その鏡に映る芝居の裏側が垣間見えるところも面白かった。 神童と呼ばれた幼年期から、獄死するまでの平賀源内の一生を表と裏の源内を配して表現したもの。 1幕、2幕とも冒頭が好き。 1幕の幕開きはわくわくさせられ、2幕の最初は勝村さんの流れるような台詞にうっとり。 とにかく、上川さんと勝村さんの卓越した演技力に感動しました。 髪型も素敵(似顔絵と同じなんですね)。2人の背格好が似ているので、同一人物というのに説得力があった。 でも表と裏の違いが今ひとつあいまいだったかなあ。 六平さんは、影の主役といえるほどの存在感。 豊原さんは、嫌味なくすんなり芝居をしていてちょっと意外(テレビでは結構クセがある)。 女性陣はね~ (蜷川さんの舞台の女性キャストにはいつも一言いいたくなる!) 高岡さんは、見た目と色気はいいんだけど、台詞回しが弱いのが残念。 来年の新感線にも代役で出演が決まったし、頑張ってほしいなあ。 篠原さんも同じく。 吉原の遊女の歌声の中に、目立つ人がいるな~と思ったら、山崎ちかさんでした。こういう舞台にも出るのね~(ベガーズオペラやTOMMYでしか見たことがない) 途中で気づいたため、その後は気になってしょうがなかった。 上川さんは、この夏「ウーマン・イン・ブラック」で見たばかりですが、相変わらずスッキリとした口跡が心地いい。 音楽劇ということで、歌が多いのですが、「SHIROH」のときに比べると、驚くほど上手い! 余裕さえ感じられました(笑) そうそう絵もお上手♪ 歌の上手下手は、この劇では関係ないと思うのですが、終始「いつのまにそんなにお上手に・・・」と感動しながら観劇していました。 「SHIROH」といえば、隠れキリシタンの場面に四郎の姿を重ねたりしました。 四郎だったら絶対やらないことをやってましたけど・・・ 70年代に書かれたという原作は、多少ギャグは現代の感覚とはそぐわない場面もありましたが、輸入品に頼らず、国内で生産することを勧めるなんて、今の時代にもぴったりじゃないですか。 源内という人物には無知だったのですが、興味深い天才ですね。 もう少し後に生まれていたら、あんな悲しい最期にはならなかったかも。 さて、今回のチラシの束にはムサシのちらしもあった 日程などは載っていない仮ちらしですが(これ仮ですよね?仮にしては両面印刷で立派なような)、いよいよだな~ってわくわくしてきました。 井上ひさしの世界を楽しまなくっちゃ。 書き下ろしって点はかなり気になるけど。 以前見た「箱根強羅ホテル」は初日に数日前に台本が完成し、芝居巧者がそろっていたにも関わらず、初日は出来上がっていなかったとか(たしか)。 藤原武蔵の初日は見たいっ! でも(そう何回も見れるわけではないので)ある程度出来上がったものが見たい。 最悪、初日が延期されることもある。 チケット取りはいろいろと画策しなくてはね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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