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カテゴリ:演劇
<追記あり・ネタばれ注意>
1/22(木)マチネ リチャード三世 演出:いのうえひでのり 出演: 古田新太、安田成美、榎木孝明、大森博史 三田和代、銀粉蝶、久世星佳、天宮 良、山本 亨 増沢 望、西川忠志、川久保拓司、森本亮治 逆木圭一郎、河野まさと、村木 仁、礒野慎吾、 吉田メタル、川原正嗣、藤家 剛、久保酎吉、若松武史 今年初観劇は劇団☆新感線「リチャード三世」。 かもめ以来のACTシアター。 ここはチケットの半券で、各飲食店がサービスしているのでお見逃しなく。 開演前もOKです。 今回4列目の席だったけど、前方は段差がゆるい。 前に大きな人が座ったら、視線遮られます。 ここは前が通路のセンターブロックが一番見やすそう。 今後のためにメモメモ。 で、肝心の本編。 大悪党のリチャード三世を演じるのは古田さん。 パンフレットによると、リチャード三世は、これまでに平幹二朗、緒方拳、仲代達矢などそうそうたる顔ぶれの役者が演じています。 私は1999年の蜷川演出・市村正親演じる舞台を観ています。 あの冒頭はびっくりするような演出だったなあ。 蜷川演出も、さいたま芸術劇場も初めてだった私は結構衝撃を受けたのですが、 当時読んだ劇評には「(蜷川作品の)どこかで見たことのある演出」というようなことが書かれていて、これが蜷川テイストなのかと驚いた。 何故、さいたままでこの作品を見に行ったのかというと、久世星佳さんがアンを演じていたから。 (宝塚下級生からのファンです) でも、私の記憶力が拙いため、そのオープニングの印象しか覚えておらず残念。 ほかにはアンの出番って少ないんだなってことくらい。 ま、市村さんは相当悪いやつに見えましたが。 古田さんのリチャード三世は、やっぱり古田風味。 強烈に悪いやつ、というよりは、はぐらかしながら胡散臭いやつというかんじ。 いつものように台詞を軽く流すので、新劇派の役者たちのなかでは、少し浮いた印象に。 でも、それが却って効果的だと思った。 いのうえさんもそれを狙って、あえてああいう配役にしたのかな。 男性陣に比べ、女性陣のほうが、共感できるし見せ場も多い。 銀粉蝶、三田和子の芝居は胸を打つ。 安田成美は思ったよりも声が通って聞きやすかったがシェイクスピアはやはり荷が重いかな~ のんちゃん(久世星佳)は、堂々とした演技が気持ちいい。 貫禄もあるけれど、ちょっとコケテッィシュな魅力は健在。 先にあげた2人の女優には及ばないながらも、存在感をしっかり見せ付けていたと思う。 なんといっても、二幕でのリチャードとの対決場面は見もの。 のんちゃんステキな女優さんになったものね~と親心でジンとする。 2人の会話の応酬に見入りながら、あれ、この並び見たことがある! 「欲望という名の電車」のステラとスタンレーだわ。 あのときは、古田さんのなんだかはぐらかしたような演技に違和感を覚えたのでした。 ステラはそよ風のようだった。 エリザベスは少ししたたかで強い。 久世さんの芝居にタイミングよく新感線特有の効果音が響いているのを聞き、なぜかとても感動しました。 大阪公演での感想などをいろんなところで読んだけれど、賛否両論。どちらかというと否が多かった。 正統派なシェイクスピア劇でもないし、「メタルマクベス」のように思い切ったアレンジを施したものでもない、どっちつかずのところがマイナスポイントなのか? でも、期待以上にホントに面白かった~! とくに二幕。 あちこちに いのうえさんのこだわりが見え、新感線ならではのシェイクスピアになっていたと思う。 ただ、シェイクスピアの登場人物と、現代社会で日々起きている残虐な事件、テロ、などと結びつけるのは、どうかな~と思った。 最後、天井から落ちてきたのが、紙ふぶきでよかった。 メッセージ性のあるビラとかだったら、舞台の感動台無しになるところだった。 最後に登場するリッチモンド伯はおいしいわ~ 美少年風でしたね。 川久保くんは、「ガラスの仮面」では桜小路くん役。 感情が伝わらないな~なんて思ってみていましたが、今回みたいなド派手でかっこいい役ははまってましたね。 白い衣装で颯爽と登場するリッチモンド公は、藤原ハムレットでの小栗フォーティンブラスを彷彿させます。 最後はなんだか卑怯だなと思いましたが(笑) そうそうエリザベスの息子、皇太子エドワードはガブローシュくん(桝井賢斗)だったよ♪ なんだかもう一回観たくなってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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