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カテゴリ:演劇
3/7(土)マチネ
早くも2回目の観劇。 かなり前方の通路側、とファンにとっては垂涎の席でした。 すべての役者が横を通るし 下手側なので、座禅を組む美しいムサシの顔を真正面から見られます♪ 2人の見目麗しい剣豪を同時に見ることの出来る幸せも感じました。 (少しだけネタバレ) 話の筋がわかっているので、冒頭から別の視点で観劇することができました。 最初と最後の平心さんの喋り方や動きが違う。 最初はかなり声も上ずり、震えてる。 初日に観たときは、大石さんの緊張のせいかと思ったのですが イヤイヤそこはベテラン。意図があっての演技だったのですね~ごめんなさい。 1幕最後は、その後の展開を予測できる図。 なのに、初日は主役ばかりを追っていて気づかなかった私。 この芝居、間の取り方がかなり贅沢。 台詞のない場面がたっぷりと続く。 好きなのは、武蔵と小次郎が旅支度をするところ。 笠や荷物を取って、脚絆を付け、わらじを履く。 その間、台詞なし。 観客は、冒頭からの場面を思い返し 今の2人の心境を推し量る。 もちろんその仕草の美しさにも見とれているはず(決め付け)。 小栗くんは初日に比べ、かなりリラックスした様子。 ボケ役なので、かなり自由に動いていた。 日にちが経つにつれ遊べる役ではあるけれど、これ以上はあまり崩して欲しくないかも。 ムサシ憎しで過ごした2000日をいつもどこかに感じさせてほしいかな。 表現豊かなな小次郎に対し、武蔵はあまり表情も変えず、動かない。 常に精神を研ぎ澄ましている様子は普段の竜也くんのイメージとも重なります。 人物設定としては小次郎のほうが作りやすそう。 ムサシは、太くまっすぐな精神力の持ち主ながら、真面目だからこその面白さも持つ。 バランスを上手い具合にとりながら、より深く役に取り組んでいくんだろうな。 これからどう変わっていくのかが、楽しみです。 終盤の対決場面。 客席から笑い声が出るのはどうなんでしょう。 笑うところではないと思うのですが。 それまでの笑いの余韻が体に残っていて、つい笑ってしまうのかな。 カーテンコールで左右に去っていく、ムサシと小次郎。 ファンの視線が交差しているんだろうな~。 下手側はいい席なんだけど、カテコでは後姿しか見えないのですよ、上手に去っていくので。 竹の揺れる様子や大きな月、蝉の声などはどこか懐かしい記憶を呼び覚まさせてくれます。 現実では見る事ができない、そんな風景を、劇場で一瞬にして出会える喜びを感じました。 「かもめ」や「身毒丸」「ロープ」など、観終わった後、苦しく(心地よい苦しみもあるけれど)、切ない気持ちになる作品ももちろん良いけれど 今回のように、どこか清々しい気持ちで劇場を後にできるのも嬉しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 8, 2009 02:06:21 PM
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