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カテゴリ:演劇
5/10(日)12:30開演@シアター・ドラマシティ
無事に千秋楽終わりました。 いま感想を書いたのに、誤って消してしまった 頑張って思い出し書いてみます。 辛口あり~ カーテンコールでは竜也くん、小栗くん抱き合い満面の笑顔。 蜷川さんも井上さんも舞台に上がって出演者をねぎらう。 全員でお辞儀しているときに 「2人で残って挨拶しようね」「次は両端に分かれてラストね」と小栗くんが竜也くんに囁いているっぽい。 やっぱり仕切りやさんなのね。 素直に従う武蔵の様子が微笑ましい(笑) 初日から月に2回ずつ計6回観て改めて感じたこと。 これだけレベルの高いキャスト、美術、音楽はなんとも贅沢な作品。 脚本も大変わかりやすいので、 観劇初心者もすんなりとこの世界に入っていけるのでは? ただ、武蔵VS小次郎の形をとりながら 恨みや憎しみなどが一方通行だったのが最後へと繋がる説得力に少し欠けたのではと思う。 武蔵は冒頭の座禅の場面から、すでに悟りを開いているかのような様子。 人殺しの虚しさはわかっているかのよう。 あのとき、小次郎が追ってこなかったら、刀を捨てずに人を斬り続けるのか? そうは見えない。 武蔵像をもっと掘り下げるなら、悟る前にこれまでに斬った人々の亡霊にうなされ、苦しみ、狂う場面が欲しい(どこかで見たな(笑)) 人を斬ってきたことに対する武蔵の考えがあまり見えてこないのがもどかしい。 勝手に小次郎がやってきて、そんなに再試合をしたいなら相手するけど?てな風に見えてしまった。 で、一方通行の恨みを持ってくる小次郎。 小栗くんは、楽に向けてどんどん軽く、おちゃらけて演じているのがなんとも惜しい。 初日あたりに、2200日の恨みを常に持ち続けて欲しいと思ったが 実際は、それとは逆にお笑いに走ってしまった感がある。 たしかに、お笑いの間は上手いと思う。(第十八位で呆けてしまったところなど、"間”で笑いをとっている) ただ、木屋まいや、宗矩などが醸し出す笑いとは違って若干作品からは浮いてしまっているようにも思った。 演出家の意向か。 アテガキに縛られすぎたのか。 そんな風にも思った。 小栗くんは、持っているものがカラッと明るいので、意識して重く演じてもあの台詞があれば十分笑いは引き出せるはず。 さらに顔芸はいらないな(笑) 他にもなんやかんや言いたいことはあるけれど やはり井上ひさしの新作を、藤原&小栗で見られたことは幸せでした。 同世代の役者と刺激を受けながら役に取り組む竜也くんをまた見たいなとも思いました。 さらに和物だったらもっといいなあ~ 立ち居振る舞い、姿勢、構えの美しさ。 これを生かさない手はない。 NHKの土曜時代劇もしくはWOWOWなんかでいかがでしょうか。 (蛇足ですが、テレビにもぜひ出てほしいと思ってます。劇場に来る人を増やしたいなら、まずテレビでしょう。もちろん、良質のドラマに限りですが) 今回の武蔵を経て、トレープレフを演じたら また違った芝居が見られるかも♪なんて思いながら帰路に着きました。 ムサシ、再演の噂ありますね。 私は基本、再演は好きではない(もちろん良い再演作品もありますが、大体、役者が慣れきっちゃうところが見えてしまうので)。 できれば、次の作品は新作(たっちゃんが演じていなければ再演でもOK♪)がいいなあ。 あ~燃え尽きた。 明日から何を支えにいきていけばいいの? 次の舞台の予定、早く発表して欲しい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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