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カテゴリ:演劇
先週、タイプが違う芝居を2本観にいきました。
どちらも渋谷です~ 5/24(日)マチネ 「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」 @シアターコクーン 作:清水邦夫 演出・蜷川幸雄 出演:三田和代、鳳蘭、中川安奈 真琴つばさ、毬谷友子、 古谷一行、ウエンツ瑛士、横田栄司ほか 蜷川さんいわく、82年の初演のリベンジだそう。 初演は封印したいそうだけれど、あの時代だからこその熱さ、衝動、どぎつさなどが表現されているんだと思う。 三田さん、鳳さんはさすが。 演出家に信頼され、任されている印象。 ツレちゃん(鳳)の出てきただけで、周りを圧倒するオーラは宝塚ならでは。 退団してから随分経つのに、その空気を出せるのはすごい。 三田さんは、ドレス姿が哀れで切ない。 どこまで正気で、どこまで狂気なのか。 そういう世界に、また毬谷さんの歌と芝居がすばらしくマッチしていた。 ああいう歌い方するんですね。 宝塚の歌姫のイメージしかなかったので、その迫力に驚きました。 中川さんは、まずスタイルがいい! 振付家という役どころ。 その踊りにはちょっとびっくりしたけど(笑)、歌劇団っぽくって歌劇団でない男役芝居は素敵でした。 終盤、ロミオの魂の叫びのような場面は、声に迫力がなく残念だったけれど 腸閉塞で数日後休演というハプニングが起こったので、きっと具合が悪かったのでしょう。 最後の2公演は毬谷さんが急遽代役、だったそう。 ウエンツくんは、予想していたよりずっとよかったですね。 狂気の世界の中で、普通の青年として自然に存在していました。 もっとテレビ的な演技(小さくまとまるかんじ。あと余計な小技を使う、など)かと思っていたけどいい方に裏切られました。 次回は、もっと濃いキャラクターでの現代劇で観てみたい。 横田さんとどこか似ているので、兄弟役に説得力がありましたね。 あ、横田さんの男役メイクはなかなかグロテスクでよかったです(笑) 終盤の、大勢が叫び踊る場面は舞台ならでは。 ああ、こういうのが好きなのよ!と思いながら舞台を見ていました。 いろんな解釈ができそうな、ちょっと難解な演劇。 心の底からなにか熱いものが湧き出てくる作品。 わかりやすいのもいいけど、こういう芝居も好きです。 5/29(金)ソワレ 大パルコ人 メカロックオペラ R2C2 ~サイボーグなのでバンド辞めます!~ @パルコ劇場 作・演出:宮藤官九郎 出演: 阿部サダヲ 森山未來 三宅弘城 皆川猿時 近藤公園 平岩紙 宮藤官九郎 片桐はいり 松田龍平 前記の芝居とは打って変わって、こちらは明るく切ないおバカなワールド。 楽しかった! 悔しいのは1回しか観にいけなかったこと。 どこがアドリブが今ひとつわからず~ あと2回は行きたかった! まず、お目当ての未來くん。 五右衛門ロックと同じく、父親との確執に悩む屈折した王子、もとい、クアトロ田村。 笑い場面はいまひとつ硬いけれど、とにかく歌う、踊る、ムダに動く、しまいにはピアノまで奏でてる。 素敵すぎです。(「ネジと紙幣」のチケットも買いました) 阿部サダヲは出てくるだけで、華がぱっと舞う。 下品だけど、綺麗。 下劣だけど、上品。 変わったキャラクタの持ち主ですね~ 歌もよかったです。 ロック好きだったらよかったと観ながらすごく思いました。 曲がどうもパロディーっぽいのにちっともわからない。 わかったのは「トミー」で知った「See Me,Feel Me」。 ひどい歌詞になってました(笑) 役者としてのクドカンはそんなに好きじゃないけど 路上でギターをつまびく味義さんは何故か惹かれます。 あの場面大好き。 私も前に座って、「たべよし~」とか声かけたい。 それから、なんと言ってもお気に入りは三宅さんの沖縄娘。 あの喋りは癖になります。 聞いていて心地いい。 動きも小気味いい。 紙ちゃんの鰤谷P子。 かわいかったね。 R2C2にキスするところは、キュンときました。 口にキスじゃなかったけどね。 皆川さんのドギツサはちょっと閉口することが多いんだけど 今回のしつこさは好みでした。 ベーコン、レタス、で挟んでいくところは妙に楽しい。 あそこはアドリブですかね。 ささみとか言ってたような… はいりさんは、さすがの存在感。 周りが皆濃いから、1人だけ濃くなることもなかった。 ちょっと可哀想な役でした。 松田龍平くんのサイボーグ。 上手いんだか、どうなんだかわからない演技だった(サイボーグだからしょうがないか)。 もっと濃くしてもいいと思うんだけど。 冷めた感じが本人と合ってるのかも。 途中、部品が壊れるハプニング。 パルコをテーマにしたパルコ劇場ならではの作品でした。 大阪ではどうなるんでしょう。 ま、バンド名はパルコムズだし、変えようがないけど。 観客の反応は実際に渋谷にいて、渋谷の街を思い浮かべながら観るのと、 そうでないのとではまた違う効果が生まれるんでしょうね。 大阪まで追っかけたい気分です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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