1/6（金）18：30開演
下谷万年町物語@シアターコクーン


劇作・脚本：唐十郎
演出：蜷川幸雄
出演：宮沢りえ、藤原竜也、西島隆弘、六平直政、金守珍、石井愃一、
大門伍朗ほか


改修工事も終わったシアターコクーンで、「下谷万年町物語」初日を観劇してきました。
唐作品観劇は初めて。
でも、想像したとおりの鮮やかさで、猥雑で、ドロドロした世界。
私がもっと若いときにこの作品に出会っていれば、生き方にかなり影響されたかもしれません。
やっぱり蜷川作品での竜也さんの芝居が好きだなあと改めて痛感。
3時間半で2回休憩が入ります。


今回は初日・楽、土曜昼は唐さん自身が大人の文ちゃん役で出演。
そんな貴重な初日でした。
後方席だったから、舞台上の小道具がよく見えず残念（視力のせいもあるけど）。
オペラグラスが手放せなかった。
やっぱりもう少し小さな小屋のほうが合う芝居なんだろう。


売店ではコロッケパンとか焼きそばパンとか、作品に合わせたメニューも。
大人気で最初の休憩時に完売してました。


今回話題？のAAA西島隆弘くん。
西島くんの文ちゃんは期待以上に爽やかで真面目な印象。
蜷川さん好みの清潔感を持った役者さんでした。
丁寧に演じていたけど、この役はもっともっと掘り下げられそうです。
まだ初日だから、日が経つにつれて、ますます味が出てくるのではないでしょうか。
りえちゃんと竜也さんはさすがの貫禄。
とくに竜也さんは、数年前なら文ちゃんで見たかったし、きっと配役されていただろうけど
今回は、洋ちゃん役（初演は渡辺謙さん）を頼もしく演じていました。
座長の風格です。
なんだか少し芝居が変わったような…？気のせいかな？
なんせ去年の冬の「ろくでなし啄木」以来の舞台。
竜也欠乏症。


主演三人は水にもぐったり、水中を歩いたり、倒れたりと体力を消耗しそうですね。
観ているだけでも疲れるくらいだから…
りえちゃんのダンスは何とも言えない魅力あり。
タンゴもちょっとぎこちないけど、味のある動きが目を惹きつける。
歌に関しては何も言いません(^_^;)
竜也さんもちょっとだけ踊ってました（笑）


50人ものオカマやさんがスゴイ、濃い。
これだけの名役者さんたちを集められるのは蜷川さんだからこそか。
そんな色物ぞろいの中で、ずっと関さんを追っていた私(笑)
ステキでした。

観劇直後より、翌日のほうがじわじわ魅力が響いてくる。
話自体は決してわかりやすくはないけど、そんなものとして楽しめば、この世界に観客もぎゅっと入り込める。
芝居慣れしていない人はちょっとハテナが飛び交うかも。
次回は千秋楽近くの予定。
きっと芝居も変わっているだろうな。


Ｒ列下手　Ｓ席10000円