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カテゴリ:演劇
10/8(月・祝)@新国立劇場・中劇場
作:W.シェイクスピア 翻訳:小田島雄志 演出:鵜山仁 出演:岡本健一 中嶋朋子 浦井健治 勝部演之 倉野章子 木下浩之 今井朋彦 吉村直 青木和宣 那須佐代子 立川三貴 小長谷勝彦 森万紀ほか 芝居を観るためにこんなに予習をしたのは初めてかも(^_^;) 今年6月にロンドンを旅して、ますますシェイクスピアへの関心が深まる今日この頃。 3年前の「ヘンリー六世」の続編ともいうべき今回の「リチャード三世」です。 (でも「ヘンリー六世」は観ていないという痛恨のミス) ネタバレ含みますヨ。 今日は2階最後列(前から3列目のセンター)。 舞台は一面赤茶色の砂漠のよう。 砂が敷き詰めてある。 役者が歩くたびに砂に足跡が付いていくのが上から見ていて面白い。 そして、足音がギュッギュっと耳に残る。 各人が生きた証明のように足跡と足音が心に響く。 また、照明が美しく凝っている。これは2階ならではの楽しみ♪ 途中ユニオンジャックの形になったり。思わず乗り出してしまった。 前方の客席をつぶしているため、かなり舞台が広い。 しかも円形にせり出している。 新国立劇場ならではです。 そして、真ん中には盆。 八百屋になっていて、しかも足元は砂地。役者は歩きにくいでしょうね~ グロスター公リチャードを前作に続き岡本健一が、ヘンリー六世の妻・マーガレットを中嶋朋子が演じる。 岡本くんの芝居は、ロッキーホラーショー以来2回目。独特の雰囲気を持っている。 鵜山さんも、彼だから(ロマンチスト?)今回のような「リチャード三世」になったと言っていた。 以前観たリチャード三世は、市村さん、古田さんなど。 強く醜く愚かな王をダイナミックに演じていた。 でも岡本くんのリチャードは、彼の持ち味プラス演出のせいで、どこか切ない。 それは最期の場面の演出で顕著に表現される。 私が観た舞台と比べると、ちょっと肩すかしをくらった感じも。 うう~(泣)。でもそれがまた岡本リチャードに似合っている。 音楽もよいのだ… ヘンリー六世を演じた浦井健治は、ヘンリーにこの子は将来王となると言われたリッチモンド役。 かなり遅い登場です(ラスト40分くらい?上演時間は約3時間35分・休憩含む)。 しかもバッキンガム公の素晴らしい台詞の途中で登場するから、そっちに気を取られ、登場シーンを見逃してしまった。 でもその登場シーンが美しくて♪ 立っているだけで、透きとおるような印象を残す存在感は貴重。 もう少し台詞を一つ一つ立たせることができたら、もっとよくなりそう(兵士たちへの訓示の場面)。 リチャードとの対比も面白い。王冠にも注目! さて、11日にまた観に行きます。 今回は1階のかなり前方。 見え方が違うから、印象も変わるかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 10, 2012 11:49:13 PM
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