Wilson AUDIO System5をリアチャンネルにしてサラウンド検討してきました。旧製品&ボロボロとはいえ、腐っても鯛。後にも先にもないいい機会でした。
ただ、スピーカーとしては素晴らしくも、System5は我が家でリアチャンネルにするには不都合が多いことも。やってみるとわかるんですねぇ。初めて本格的に聴くマルチチャンネル(今思えば、東京の時はお遊びレベルだった・・・)は素晴らしく、もう少し突き詰めたいところです。
【理由1】 重すぎる
セッティングの自由がこの部屋では利きません。移動もままならず、System5から耳までの距離が、この部屋では取れないのです。
【理由2】 大きすぎる
同上、かな? フロント・スピーカーまで約3mですから、リアまでもそれくらいは欲しいんですが・・・System5だとセッティング都合上、2mちょっとが限界。
【理由3】 低すぎる
上記と矛盾するようですが、System5は、ハイエンドスピーカーにしては非常に小型です。そしてRushmoreに比べると、ツィーター位置が低すぎて、妙に違和感が・・・。高くするにも重いし、ピン・スパイクを持つSystem5を持ち上げるのは、子供もいるので不安あり。
【理由4】 良すぎる
音はもちろん良い。そして良すぎて2m程度の近距離で聴くには自己主張が強いんです。焦点も結ばれにくい。楽器が回り込むサラウンドだと意識が後ろに行くし、エコーも音粒のパンチが効いてるなぁ(爆
試しにBOSE 111ADをSystem5の上に乗せて聴いてみると、信じがたいことに、System5よりも自然なサラウンド感が得られるディスク"も"あります。オーディオは怖いねぇ。
リアスピーカーに関しては、この設置の自由度が特に重要みたい。そうすると壁掛けスピーカーは受け入れにくい。
というのも、人間は見える範囲の音の方向は視覚情報で補正されるので割と正確なのですが、頭上や背部の音はそれぞれの人の経験則に従っていますので、個々の感覚差(特に方向)が大きいんじゃないですかね。耳の形もあると思います。(以前NHKで「耳の凹凸を埋めると、人は頭上や背部の音の方向が全く認識できない」実験をしてました)
だから、フロント以上に自由度が少ないであろうリアスピーカーの設置場所の決めうちは個人的には問題ありですね。AVアンプを使用していないので、補正にも限度があるし。
では手持ちで、一番自由の利くスピーカーは何なのか。
- BOSE 111ADはスタンドか壁面設置が必要です。そもそもスタンドがない。
- ECLIPSE TD510はスタンドの底面積が意外に大きく、また本体も奥行きがあります。代打使用はいいけど、リビングのスピーカーがなくなるのも困るなぁ。ただ、ちょい聴きしてみると、TD510の再現するサラウンド空間は非常によい。リビングをサラウンドすべきだな^^
う~む。
あ