ケーブルやインシュレータのような相性ではなくて、本質的な外れのないバージョンアップというのは、いくつかあるように感じます。
ルームアコースティックもそう、スピーカー接地面の強化もそう、まだ見ぬクロック導入もそうかな?
私的にはもうひとつ。
60Hz電源です
大阪にいたときの音の良さの原因の一つとして捕らえているのはもちろんのこと、以前CSE FP500を使用していたときも、可変出力周波数60Hzや80Hzがつないだ他製品の地力を上げるように思いました。
これは西日本(60Hz)と東日本(50Hz)と両方に住んだマニアなら、みんな感じることなのでは? 西日本は住んでいるだけで、アドバンテージが1ポイントあるように思うもん。
ということで、1ヶ月半のテスト導入をしていたFirstcryのクリーン電源MYTHIQUEに我が家に居座ってもらうことにしました。
これは可変出力周波数ではありませんが、50Hzは全て60Hz出力されるの^^ こればっかりは室内配線にどんなに気をつけて家を建てようと、どうしようもないもんなぁ。
店にはもちろん「効果があれば購入」という条件を付けていましたけど、期待以上の効果がありましたね。しかも音を細くせずにクリアーさを増すという今の要求に対費用効果十分じゃないですか。
“60Hz Good”のイメージの強い私としてはクリーン電源そのものよりも、出力周波数60Hz(±0.01%)が効いていると疑いませんが・・・^^;
それに空冷のため機器本体が静かでよい。発熱もしないし。
現在、基本的には前段デジタル機器、Esoteric UX-1Limited、Accuphase DG28、Wadia15iを接続しています。とはいえ、MYTHIQUEの6口のコンセントを埋め尽くすように、何でもつないでいいかというとそうでもないようです。
1000VAの容量はあるものの、パワーアンプAyre V1Xeをつなぐとアンプが盛大に唸りだしましたし、デジタル系と一緒にプリアンプAyre K1Xeをつなぐと、音場が10%内側に向かいます。S/N的に不利ということもないように思うものの、この手の電源コンディショナーにあるまじき、非常にわかりやすい変化です。聴く音楽によっては、こちらの方がよかったりするかもしれませんが、せっかくの広めの音場をわざわざ狭くすることもないでしょう。
コンセントの位置で音が異なるかとか、機器の組み合わせで効果が違うのかとかは、今後の課題かな。今は半地下の床の上に置いていますが、場所がウーハー前でもあるので、この設置法も検討した方がいいかもしれません。