同じ2台のPCの比較試聴続き。一台はあまり使っていないPC、もう一台は酷使されたPC。我ながらバカなことを検証しようとしてる。
PRTは以下。
- 双方のPCをデフラグ&クリーンアップする。
- PCの充電はフルとし、AC接続の状態で試聴する。電源は同一コンセントから取る。
- WAVでデコードした4曲をUSBメモリに用意する。4曲は評価者の聞き慣れた(指定した)曲とする。
- PCにはCDドライブがないため、USBメモリから双方のPCデスクトップに音楽データを移動する。
- 事前に2台のPCをA(若輩PC)、B(酷使PC)に無作為に割り付け、それを4曲分×5回行う。(つまり1曲目はA→B、2曲目はA→B、3曲目はB→A・・・のように4曲分を割り付ける。2回目は1曲目B→A、2曲目はA→B、3曲目はA→Bかもしれない。
- 再生するプレーヤーソフトは現PCにインストールしてあるWindows Media Playerに限定する。(勝手にiTunes等をインストールはできないから)
- 音量は一定で、適音は評価者が決める。ただし操作は割付者が行う。
- 2台のPCは評価者に見えないよう隠し、割付者が1回ごとに割付表に従い端子を差し替える。試聴はPC交互に聴く。
- 長さはどの曲も最初の30~1分前後のみ切りのよいところまで。また評価者は聴き終わらずに判断しても良い。
- 試聴にはヘッドホン(Audiotechnica ATH-AD9)を用いる。
- 評価者の判断は1.1番目が好み、2.2番目が好み、3.双方差がない、の3つとする。評価は評価者自身が記載する。
- 事前に評価者に評価方法を説明するが、2台のPCの聞き比べ以外は、1回1回何を変更しているのか知らない。(全て同じ設定であるとは伝えない)
- 評価に関しては「あぁそうなの」で済ます(← おい! 肝心がそれか(笑
例えばPC”A” ”B”を、A→B / B→A / A→B / A→B / B→Aと割り付け、1曲目をかけて、評価者である妻が好きな再生を、1 / 2 / 1 / 3 / 2と判断したら、5回中4回Aを好みと判断したわけですから、結構な差があるかもしれませんし、2 / 1 / 3 / 3 / 2だったら、差はない(わからない)みたい、となります。実際は同じ曲を10回も連続で聴けば逆に差がわからなくなることが多いので、4曲にはローテーションをかけました。前の曲に印象が引きずられることもありますが、そこまで気にしても仕方ない。
なんて簡単なPRTなのかしら。
ただ、繰り返して、そして事前に決めて、同じことを行い判断するのが大事かと思っています。私、差があろうとなかろうと再現性を重視するんです。
評価についてはAnalog Scaleのような実質無段階評価や詳細なアンケート形式の方が細かくは出ますが、評価も難しいし、曖昧さをなくす3択の方がいいでしょう。こんな試験でも4曲×5回もやれば、再現性も含めて何か傾向くらい言いたくなるかもしれません。
(続く)