単純ですが,肉の再生には動物系素材がよく合います。動物系のオーディオアクセサリーがよい。
今から10数年前に赤身肉をラップにくるみインシュレーターとしてテストしたことがあり,今は無きHPでは報告しました(もはや当時持っていたEsoteric P-2Sに試したのか,Wadia15に試したのか,忘れてしまいましたが…)。もちろんそんなものに実用性はありません。でも,音はよいのです。きっかけは人が機器を持っていると音がよいと思ったから。
いつでも試せるけどやる奴はおらず再現性にも乏しい幻のインシュレーター,それが「肉インシュレーター」。
肉がダメなら革はどうでしょう。ただオーディオにおいて革製品を用いたものは極端に少ないのが現状です。フロントバッフルに貼るくらいでしょうか? 革は積層すれば厚みもでますが,「一定の品質」を求められる工業製品に,そもそも向かないのでしょう。革そのものが安くもないですし。また,自分で革の端切れを買ってきて積層し,機器の下に置いても,なかなかこれ!というのが見つけられないのも事実。自作も再現性と経時的変化に問題があり、難しいですね。
大きめの薄い革を敷く/挟む方も効果があります。実はPass Labs Rushmoreの底板とアンダーボードの間には反射防止のなめし革が置かれ, Esoteric UX-1 Limitedの下にはボードの間になめし革が挟んであります。過度の反射を押さえる,あるいは振動を遮断するには自然な弾力のある革はとてもよいと思います。
そう,振動をコントロールするのに革はよいのです。ある程度の面積は必要のようですが、スピーカーサイドに革/革紐を垂らすと(張ってはダメ),Sylvanという林を模した柱状拡散体と同じような効果が感じられます。薄いのは大変なメリットだと思います。
(続く)