水銀ケーブルをご存知でしょうか。
私が知る限り今は世の中に3本しかない、導体に水銀を使ったケーブルです。そりゃ確かに電気さえ流れれば何でもケーブルになりますが、水銀とは。。。
毒性の強い有機水銀はさておき、とありますが、そもそも水銀(無機水銀)を一般人は手に入れることができません。値段はさておき、金線より入手が難しいんじゃないでしょうか。歯科経由の裏口入手か(笑 また水銀は水銀体温計を例えるまでもなく、液体金属。つまりは常温で固化しない唯一の金属でもあります。しかもしかも、水銀は他の金属とアマルガムという合金を作ってしまいます。ハンドリングしにくいわけ。
そんなものを導体にする/ケーブルにするメリットがどこに?
電気的にはメリットは全くないと思われます。そもそも電気抵抗率が非常に高く、抵抗にも用いられる金属です。導通をよくする方向にオーディオは進んでいるわけですから、まったく逆行します。
ただ音が。水銀ケーブルの音はもはや伝説です。だって世の中に3本しかないのですから、聴く機会すらない。しかも水銀ケーブルを作った当時はもう少し本数があったようですが、今行きているのが3本らしい。水銀は上記したようにアマルガムという合金を作るので、イメージとしては他の金属を腐食してしまい(正確な表現じゃないよ)導通が断たれてしまうんですね。長期安定製に欠ける。
その水銀ケーブル3本のうちの2本が、今我が家にあります。
ちょっと聴いてみたいと思います。
(続く)