先月末のOTOTENの話追加。
実は居た時間は、紹介しなかったSONYのブース 360 reality audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)が長かった。なにせSACDやDVD audioのマルチチャンネル再生を愛しているから、サラウンドっぽい立体音響が好きなのだ。
360 reality audioはAMHDでもtidalでも配信され、ソフトには困らない。ただ我が家には対応機器がない(正確に言えば娘にあげてしまって自分は持っていない)。聞くことはできるが、360ソフトを再生しても推定アルゴリズムによって聴感特性を解析できないので、ヘッドホンでは普通のステレオ再生と比べて、あえてそれを導入しようレベルではないのだ。
それに360ソフトをきちんとは、SONY SRS-RA3000等の対応スピーカーをデモする家電量販店でしか聴いたことがなかった。本格的なオーディオショップは360 reality audioなんて相手にしないでしょ?
OTOTENではSonyのXperiaを送り出しとして対応ヘッドホンで、ゴスペラーズのデモ音源を試聴。サンロクマルのヘッドホン、初めて聴いたかもしれない。
これはこれでよかったが、普通のステレオではいけないのかと言われればそんなことはないのが哀しいところ。買ったヘッドホンが対応していればそれはそれでよいレベル。
自分なら本命は、その360 reality audioに対応したSONY 7.1ch AVアンプ STR-AN1000 でのスピーカー再生か。これがあれば実スピーカーからの音波を合成してファントムスピーカーを理想的な位置に配置することで音場空間を創り出す「360 Spatial Sound Mapping」に対応できる。アプリからの操作でストリーミングサービスに直接アクセスして360 Reality Audioを再生するのは、今はたぶんこのアンプだけ(それはそれで不安はある。広まらなそう)。360 reality audioには最低4本のスピーカーで対応する。
我が家の同SONYのTA-DA5600ESの後継としてもいい感じ。税込121,000円もこなれているか。
ただ。
TA-DA5600ESは非常によくできたAVアンプで不具合もないから、聴いた限りだと、360 reality audioだけでは踏ん切りがつかない。STR-AN1000 はプリアウトもないので、フロント・スピーカーのAE2Signature用にパワーアンプ Pass Labs Aleph3を使うこともできない(zone 3 outの技はありそうだけど)。今はHDMI入力したDVD audioの挙動も、いやSACDマルチチャンネル再生すら不明だ。何かできれば何かできなくなるのがオーディオの常。