カテゴリ:オーディオ、ちょっとビジュアル
>肝心の音がどうも今のシステムにしっくりこない。
>伸びやかさがないのはベンツ・マイクロのイメージ >ではない。 ベンツ・マイクロ(BENZ MICRO)のフォノイコライザーPP1/T9が、メインシステムにあまりはまらないと書いた。昔のあこがれで購入したものの、どうも想像以上に切れがなかった。使いこなしが難しいという機器ではないと思う。メインカートリッジはDENON DL103でベストマッチではないのは承知として、外してもいないと思う。PP1/T9は名機である。電源スイッチもない一入力一出力の超小型機には時代を先取りした意味がある。 だから単に"外れた"というのは惜しい。 前に記した通り、付属の24V電源をリニア電源に変更すると改善される点は大いにあった。が、DCプラグ側に工夫が必要で安定動作のためには付属品の電源がよいようだった。 何週間か使い分け、結果的に(安定性含めて)付属品がよいとの結論で、そちらを使い続けている。 使いこなすのではなく組み合わせはいかがか。メインのAyre K-1Xe+Pass Labs Rushmoreがあまりよくないならば、AE2 Signatureはどうかとは思っていた。プリとして使っていたSONY TA-DA5600ESのライン入力にいれればよい。(TA-DA5600ESのフォノ入力はMMだから、それを生かそうとMCトランスを買うかとか余計なことばかり考えてしまった...) トーンアームはFR-64fx、フォノケーブルはROKSAN純正 他数品を試して純正に固定。PP1/T9からはMIT AV1t 1.5mでTA-DA5600ESまで延ばした。理由はわからないが、TUNERよりもMDよりもTAPE入力が良さげ。ハムは全くない。 音量は充分稼げているし、使い勝手は問題なさそうだった。アラが目立ったなくなったのもよかった。入り口の個性は出口が変わっても消えないから、DL103は103で、且つ103成分がだいぶ多め。ニアフィールド・リスニングが密集感を助けているのかもしれぬ。それにフォーカスがよい。余裕もある。昔の雑誌のPP1/T9評価を読むと、小型だから低音はあまり…が決め台詞のように書かれているが、今時評論家がそんな記事を書いたら仕事を干されてしまうだろう。Rushmoreで聴いてもAE2 Signatureで聴いても、そんなことはないし、それが言いたいわけではない。S/Nは時代なりだが、それを言い出すとDL103の意味がなくなってしまう。 今のベンツ・マイクロのカートリッジは、昔のそれと違うと某業界人から聞いた。DL103よりレンジの広いカートリッジをいずれあてがおうとは思うけれど、AE2 Signatureでアナログ再生する機会は少ないかもしれない。2024年はきっとこのままで。 せっかく買ったFIDERIXトーンアーム 0 Side forceが空いているのだ。そちらの手当が先だと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 23, 2023 08:30:42 AM
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