カテゴリ:オーディオ、ちょっとビジュアル
4月に3回にわたってAE2Sigantureのスパイク交換について書いた(1、2、3)。カイザーサウンド製のエコブラスからアンダンテラルゴのスルーホールスパイク(Andante Largo Through-Hole Spike)TS-M8に変えたのだ。
その際、あまりハッキリしたことを書かなかった。 >スルーホール・スパイクにしてどうかを書こうとも思ったが、 >もうちょいいいんじゃないの?という気もする。 実はあまり冴えなかったので(やりたくはなかったが)スパイクをもう一回エコブラスに戻した。ただし労力的にLchだけ。それで左右の違和感やモノラル音源再生時の音の差を2週間ほど確認していた。 いくつかわかったことがある。 一つは高さで、止めボルトの位置関係上(最も低くしても)スルーホールスパイクの方がエコブラスよりも約20mmほどスピーカー位置が高くなる。これが結構重要だった。前も意外にシビアに調整していたんだな。スルーホールスパイクを使うならば、スパイク受けを今のカーボン積層よりも薄くするしか高さを抑える方法がないが、それには薄型のアンダンテラルゴ製品が、純正の組み合わせがいいのかもしれない。 もう一つは構造だから解決できない。AE2Sigantureのスタンドの底板は約20mmある。スルーホールスパイクの設計上これは貫通しない長さで、実はちょっと短い。購入時からわかってはいたものの、たぶんネックだったな。ぐらつく不安定さはない。 ただマイナスを差し引いてもスルーホールスパイクは非常によくできていて、高さ調整がエコブラスと比べられぬほどやりやすい。つまりは4箇所の荷重も均一化しやすい。そうなると新鮮味のあるスルーホールスパイクを採用しない理由もない。 またLchを付け直した。 スピーカーの振り角や壁からの距離ではなく、天板に32インチモニターの置いてあるセンターラックを15mmほど壁に寄せた。軸上1mくらいでモノラル音源がキマる場所、広がりが上と左右に感じられる場所。周波数レンジ的なことは気にしていない。今どきイコライジングだって自在だし。 あと見た目。 見た目の違和感というのはかなり正確で、収まりの良さを重視することは多い。20mmスピーカーが高くなろうとラックが15mm壁寄りになろうと、その直感は変わらない。 想定よりずいぶん時間がかかったが、スパイク調整後/足元が固まったあとは順調だ。スピーカー間に無理なく浮かぶ音像。ソースを選ばぬ自然体の音。AE2は30年前の最先端。定位の小ささと奥行きを最重視したあの頃の自分はどこに行った? スパイク受けとか残す課題もあるが、後回しでよかろう。 それよりもアンダンテラルゴのスルーホールスパイクにはクアドラスパイアのラック用のTS-M10Qがある。これすごい良さそう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 24, 2024 12:00:18 AM
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