Xiaomi TV A Pro 43 2025 を導入して、音が変わった。ただ、配置も接続も色々変更したので、一概に原因が"これ"とはいいにくい。
セッティングの違いはザっとこんな感じ。スピーカー Acoustic Energy AE2 Signature とパワーアンプ Pass Laboratories Aleph3は変更ない。
- 画面サイズが 31.5型 → 43型になった
- スタンドを導入し、画面全体が30cmほど上がった
- スタンドのため、画面が20cm弱奥に収まった
- ラック全体も4cmほど下げられた
- 画面を前傾させた
- ラックの機器の全面入れ替え。中段にあったAVアンプ Sony TA-DA5600ESを上段に、下段にあったOppo BDP-105を中段に、床置きしていたFirst Cry Mythiqueを下段に。天板にあったSonore UltraRenduは小ささを生かしてBDP-105の背面に、iFi Audio Neo iDSD2は中段に縦置きにした。
簡単に言えば「AE2 Signature 間の画面サイズは大きくなったが、双方の距離はこれまでよりもとれた」である。
音場はずいぶん奥に引っ込むようになった。Eric Clapton の口元がスピーカー面(ツラ)位置よりわずかに奥に感じる。でかい板(画面)が後ろに移動し、かつ画面は前傾だから、聴こえ方は想定通りとも言える。ソフトにお金のかかった Destiny Child は、今のセッティングの方がエンジニアの意図に近かろう。定位もいい。サラウンド感も出る。特定の周波数のあばれも少ない。そしてこの部屋でより自由なセッティングの大型スピーカー Pass Laboratories Rushmore の再生に(ボディが別物なことは置いておいても)近づいた。一方80年代の Adam and the Ants のような好録音でもないが勢いが必要なミュージシャンだと、ウソでも前方突進の再生の方が楽しいかもしれない。また2024年の大ヒット曲だけど録音無茶苦茶で音場も何もない Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born は、Rushmore よりAEがはるかにマシに聴ける。これは変更前も変更後も変わらない。
全ては手に入らないものだな。
モニターおよびセッティングの変更により、マイナスよりもプラスが大きく上回ったし、仮に逆でも元に戻す気もないので、それはよかった。
音のことだけを考えれば、スピーカー間は何もない状態が理想的。ただなかなか現実が追い付かないのだ。