ファインメットビーズ(その3)
とはいえ対策は行くところまで行ってから引き返すのが私の流儀です。お次は,Phasemation HD-7D192~Esoteric UX-1Limitedの75Ωクロックケーブルにファインメットビーズ2個を仕込みます。普段クロックケーブルは東京ラジオデパート内にある門田(もんた)無線の1.5C-2V 75Ω 50cmを使っています。長さは25cm~30mまであり,値段は1mで1本1,000円です。我が家で使っている安くて良いものの筆頭製品。これは門田無線等で部品を買って私が自作してもダメで,作り方がうまいのだと思います。ファインメットビーズを取り付けるには一度断線させなければなりません。値段的にも,1本1,000円ならあきらめも付くし。2本持っているので,ファインメットビーズ有り無しの比較もできます。ファインメットビーズを使ったクロックケーブルは,やはり音場の見通しが良くなります。服と肌の間に適当な空気層ができたかのような心地よさ。ただ,音像の立ち具合を考えれば,ビーズなしの方が実態感がありました。全体的には,期待が大きかっただけに,100%良い方向への変化ではないですね。これはケーブル途中にファインメットビーズを仕込んだのため,適切な自作精度が保てていないのかもしれません。ファインメットビーズ遊びは今後も続けます。実は既にPlitron 100VA トランスからの電源タップにも仕込んでみました。傾向は同じですが,DC線やクロック周りの方がより効く印象です。ファインメットビーズは,オーディオ的に優れる方向性なんだな。もっといじれば適当な場所も見つかり,さらに効果が体感できるでしょう。やはり一番はクロックである謎10Mの内部かな?どこに使っても同じ傾向を感じる部品やケーブルは,使いやすいです。ACケーブルなら,Cardas Golden Power Cordみたいに。